【不定詞のルールまとめ】to Vの否定形の作り方他

準動詞

こんにちは、講師のNです。引き続き不定詞を扱います。

 

今回は不定詞の否定形の作り方や、過去形への時制のずらし方、その他重要表現を紹介します。

 

不定詞のその他ルールは、下記の過去記事をご覧くださいね。

 

<参考記事>

不定詞の名詞的用法①

不定詞の形容詞的用法②

不定詞の副詞的用法③

不定詞のbe to用法④

 

否定形の作り方

まずは否定形の作り方からご説明します。

 

不定詞で否定形を作りたいときは、not to Vの語順となります。to Vのカタマリ全体を、notが前から否定するイメージですね。

 

I decided not to visit Tokyo. (わたしは、東京を訪れないことを決めた)

 

“decide to V”で「Vすることを決める」という意味になります。ただ、今回は”decide not to V”となっているので、“to V”の部分が否定されることになります。

 

そのため「Vすること」が「Vしないこと」という訳になります。つまり、「Vしないことを決める」という訳になるのです。

 

decide not to Vとnot decide to Vの違い

decide not to Vとnot decide to Vの違いにも触れておきます。下の例文を見てください。notの位置と、notが何を否定しているのか?に注目です。

 

I decided not to visit Tokyo. (わたしは、東京を訪れないことを決めた)

I did not decide to visit Tokyo, (わたしは、東京を訪れることを決めていない)

 

まず、notは直後の単語を否定するということを押さえておきましょう。

 

上の例文で、notは”to visit: 訪れること”という単語を否定しているわけです。そのため、”not to visit: 訪れないこと”という訳になっているのです。

 

一方、下の例文では、notは”decide: 決める”という単語を否定しています。そのため、”did not decide: 決めない“という訳になっています。つまり、“to visit: 訪れること”という部分は否定されていないんですね。

 

上の例文は訪れないことを決めた、のに対し、

下の例文は訪れることを決めていない、という訳になります。

 

過去形の作り方(過去への時制のずらし方)

不定詞を使った表現に、“seem to V: Vのようだ、Vのようにみえる”というものがあります。それを踏まえたうえで、次の表現を見てください。

 

  1. He seems to be ill. (彼は病気であるようだ)
  2. He seemed to be ill. (彼は病気であるようだった)

 

1の例文では、「~のようだ(seems)」は現在のことです。同じように、後に続く「病気である(to be ill)」も現在起きていることです。

 

2の例文では、「~のようだった(seemed)」は過去のことです。後に続く「病気である(to be ill)」も過去に起きていることです。seemedに引っ張られて、to be illの部分も同じ過去に起きていることとして記述されています。

 

seemの形で時制が決まるんだね

to Vの部分の時制をずらすことはできないのかな?

 

 

そう。これが今回の本題です。to have Vp.p.(過去分詞形)にすることで、to V部分の時制をseemから一つ後ろへずらすことができるのです。

 

例文で見てみましょう。

 

3. He seems to have been ill. (彼は病気であったようだ)

4. He seemed to have been ill. (彼は病気であったようだった)

 

3の例文は、「~のようだ(seem)」は現在のことなんですね。ただ、「病気であった(to have been ill)」は過去のことなんです。なぜなら、to have Vp.p.の形を使い、現在のseemから一つ後ろへ時制をずらしているから。

 

4の例文は、「~のようだった(seemed)」は過去のことです。そして、「病気であった(to have been ill)」は、過去よりもさらに前の過去のことを指しているんです。to have Vp.p.により、過去よりもさらに後ろへ時制をずらしているためです。

 

たとえば、seemedが1日前のことならto have been illは3日前、

seemedが1か月前のことならto have been illは2か月前のこと、というように。

 

to have Vp.p.とすることにより、to V部分の時制を、述語動詞(例文のseemの位置にある動詞)から一つ後ろへずらすことができるんです。

 

不定詞を用いた慣用表現

ここからは慣用表現です。まずは重要なものを一覧で示します。

 

不定詞を用いた慣用表現

~ enough to V = so ~ as to V: Vするほど~、とても~なのでVする

He was kind enough to help me. / He was so kind as to help me. (彼はわたしを助けるほど親切だった)

too ~(for A) to V: Aにとって、とても~なのでVできない

The problem was too difficult for me to solve. (その問題はわたしにとって難しすぎて、解くことができなかった)

to be frank with you: 率直に言って

needless to say: 言うまでもなく

not to mention A, to say nothing of A, not to speak of A: Aは言うまでもなく

not to say A: Aだとは言わないまでも

so to speak (= as it were): いわば

strange to say: 奇妙なことに

to begin with, to start with: まず第一に

to be sure: 確かに

to make matters worse (= what is worse): さらに悪いことには

to tell (you) the truth: 実を言うと

 

 

おわりに

いかがでしたか?全4回にわたりましたが、不定詞はこれでひとまず終わりです。ここさえできれば英語の幅が一気に広がるはずですので、ぜひ何度も復習してみてください。

 

質問等あればコメント欄まで。それでは!


コメント

  1. […] <参考>不定詞の5つの要素を押さえよう!(否定形の作り方など⑤) […]

  2. […] なお、不定詞には他にも熟語表現があります。ぜひこちらの記事も参考にしてください。 […]

  3. […] 不定詞のその他ルール(否定形など)⑤ […]

  4. […] 不定詞:否定形の作り方 […]

  5. […] 不定詞のその他ルール(否定形など)⑤ […]

  6. […] 不定詞のその他ルール(否定形など)⑤ […]