【sisがsesに⁈】ギリシャ語語源の複数形まとめ【crisis, hypothesis, oasis…】

名詞

 

今回はギリシャ語語源の単語の複数形をまとめてみたいと思います。

 

なにそれ?

 

 

ギリシャ語から来たとされている名詞の複数形です。やや特殊な単語で、普通の名詞とは違う変化の仕方をします。

 

いったいどんな変化をするのか? 主な単語とあわせてサクッと紹介してみたいと思います!

 

ギリシャ語語源の複数形まとめ

ギリシャ語語源の複数形まとめは下記の通りです。原則として、sisで終わる単語は名詞になります。

 

 

<ポイント:語尾が”sis”から”ses”に変化>

単数形

複数形

意味

amanuensis

amanuenses

筆記者、書記

anagnorisis

anagnorises

認知、大団円

analysisanalyses分析
antithesisantithesis対照、正反対
apotheosisapotheoses神格化、神聖視、権化
axisaxes
basisbases基礎
catachresiscatachreses混用
catharsiscatharsesカタルシス、浄化法、便通
clysisclyses浣腸
crisiscrises危機
diagnosisdiagnoses診断
dialysisdialyses透析
dieresisdiereses分切、離断
diesisdieses全音階的半音、ディエシス
eisegesiseisegeses自己解釈
ellipsisellipses省略法、飛躍
emphasisemphases強調
genesisgeneses起源、創始
hypothesishypotheses仮説
lipolysislipolyses脂肪分解
lysislyses消散、溶解
metamorphosismetamorphoses変態
metathesismetatheses音位転換
nemesisnemeses天罰、強敵、因果
neurosisneuroses神経症、ノイローゼ
oasisoasesオアシス
paralysisparalyses麻痺
parenthesisparentheses括弧、丸括弧、挿入語
paresispareses不全麻痺
phthisisphthises肺結核
protasisprotases条件節、前提節、導入部
psychosispsychoses精神病
stasisstases均衡状態、静止
symbiosissymbioses共生
synapsissynapses対合、シナプシス
syneresissynereses合音、二重母音化
synopsissynopses概要、あらすじ
synthesissyntheses合成、統合
taxistaxes順序、配列
telesisteleses目的達成、進歩
testistestes精巣、睾丸
thesistheses論旨、論点、論文
thrombosisthromboses血栓症
zoonosiszoonoses動物原性感染症

 

 

ポイントは、”sis”語尾で終わる単語がそろっている点です。“sis”で終わる単語の場合、複数形は”ses”に変化するのですね。また、発音は/sis/(シス)から/iːz/(シーズ)と変化します。

※”axis”は”xis”で終わっていますが。(筆者の勝手な予測ですが)”xという文字”に”sの音”が含まれているため、”axes”と変化するのでしょうか。どなたか詳しい方がいればご教示頂けると嬉しいです。

 

 

一度にすべて暗記する必要はありませんが、ざっと表を眺めて「この単語もギリシャ語語源の複数形変化をするんだ!」と確認すればよいと思います。

 

まとめ

いかがでしたか? 実際の文章では少なからず目にする表現ですので、これを機会にマスターできると良いですね。

 

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