今回は、insist, consist, persist…
の意味を語源から考えてみたいと思います。
どんな説明になるのかな?
中心はsist「立つ」
今回中心になっているのは、sistです。
sistには「立つ (=stand)」という意味があります。
たとえばどんな単語に使われているの?
exist「存在する」という単語がなじみ深いかもしれません。
- ex-:外に
- -sist:立つ
「外に立つ」
↓
「存在する」
というわけですね。
sistは「立つ」
このことを頭に入れたうえで、様々な単語を見ていきましょう!
insist「~だと主張する」
insist「~だと主張する」は次のように考えてみましょう。
- in-:中に
- -sist:立つ
つまり、
「中に+立つ」
↓
「ある考えの中に立ち続ける」
↓
「固執する」
↓
「~だと主張する」
となるわけです。
consist「成り立っている」
consist「成り立っている」は次のように考えてみましょう。
- con-:ともに
- -sist:立つ
つまり、
「ともに+立つ」
↓
「成り立っている」
となるわけです。
なおこの単語は、consist of~「~から成り立っている」
という形で使われることが非常に多いです。
例文はコチラ。
Life consists of making choices.
(人生は、選択をすることから成り立っている)
Lifeとmaking choicesが、
「一緒に(con) 立っている (sist)」というイメージです。
そのため、「人生は選択をすることから成り立っている」という意味になるのです。
persist「持続する」
persist「持続する、固執する」は次のように考えてみましょう。
- per-:通して (=per)
- -sist:立つ
つまり、
「通して+立つ」
↓
「立ち続ける」
↓
「持続する、固執する」
となるわけです。
なお、この単語はpersist in~「~に固執する」の形で使われることが多いです。
He persists in saying that his mother is right.
(彼は、彼の母親が正しいと言うことに固執している)
assist「~を手助けする」
assist「~を手助けする」は次のように考えてみましょう。
- as-:~に (ad-と同じ)
- -sist:立つ
つまり、
「~に+立つ」
↓
「~の立場に立ってやる」
↓
「~を手助けする」
となるわけです。
この単語は、「アシストする (=手助けする)」という日本語から考えた方が早いかもしれませんね。笑
なんじゃそりゃ!
resist「~に抵抗する」
resist「~に抵抗する」は次のように考えてみましょう。
- re-:応酬、後退、再び
- -sist:立つ
つまり、
「応酬+立つ」
↓
「~にやり返して立つ」
↓
「~を抵抗する」
となるわけです。
なお、resistanceで「抵抗」という意味の名詞になります。
「レジスタンス (=抵抗軍) *」という表現になじみのある方は、
無理に語源から覚える必要もないかもしれません。
* the Resistanceで「抵抗軍」という意味になります。
desist「断念する」
desist「断念する、やめる」は次のように考えてみましょう。
- de-:分離、反対
- -sist:立つ
つまり、
「離れて+立つ」
↓
「断念する、やめる」
となるわけです。
desist from~「~を断念する、やめる」という形で使われます。
He desisted from smoking.
(彼はタバコをやめた)
subsist「生きながらえる」
subsist「生きながらえる」は次のように考えてみましょう。
- sub-:下に
- -sist:立つ
つまり、
「下に+立つ」
↓
「どうにか存在する」
↓
「生きながらえる」
となるわけです。
雑談
記事をまとめていてふと思ったのですが、
sistを持つ単語は、
自動詞としての用法がメインであることが多い気がしました。
sist自体が「立つ (=stand)」という自動詞*から来ていることと関係しているのでしょうか。知っている方がいれば教えてください。笑
* standには他動詞「~に耐える、我慢する」という意味もあります。
おわりに
最後までお読みくださりありがとうございました。
コメント
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