【決定版】ハイフン(-)とダッシュ(―)の意味/使い方/役割の違いまとめ

英文法

 

今回は英語のハイフン(-)とダッシュ(―)の意味/使い方/役割の違いをまとめてみたいとおもいます。

 

ハイフンは短い横線、ダッシュは長い横線ですね。

 

なんとなく使いがちなハイフンとダッシュですが、きちんと役割の違いを理解出来ているでしょうか?

 

一緒に確認していきましょう!

 

ハイフン(-)とダッシュ(―)の意味/使い方/役割の違いまとめ

ハイフン(-)とダッシュ(―)の意味/使い方/役割の違いまとめの全体像を見てみましょう。まずはざっと目を通すだけで大丈夫です。

 

ポイント

<ハイフン(-)>

★二つの単語をつなぐのがハイフンの大まかな役割 (間を空けずに使用)

  • 21~99までの数詞表現に使用(例:twenty-five, ninety-nine)
  • 分数表現に使用(例:two-thirds, one-fourth)
  • 複合語に使用(例:self-control)
  • 曖昧さ回避に使用(例:two-hundred-year-old treesとtwo hundred-year-old trees)
  • 改行時に単語が切れる場合に音節部分に使用(例:hy-(改行)phenated)

 

<ダッシュ(―)>

★言い直しや補足説明がダッシュの大まかな役割 (間を空けて使用)

  • 言い直し、付け足し(例:She will be ― she must be ― in the room now.)
  • いくつかの名詞を並べた後で総括(例:Apples, oranges, bananas ― is that all you like?)
  • 補足説明(例:These actors ― Brad Pitt, Will Smith, and Tom Hanks ― are all famous in Japan.)

※ダッシュはくだけた文体で使用されやすい

 

 

これだけだとなかなか理解できないと思います。例文付きで一つずつ具体的に見ていきましょう!

 

ハイフン(-)の例文

ハイフン(-)の例文です。

 

二つの単語をつなぐのがハイフンの大まかな役割です。そのため、単語と単語の間を空けずに使用します。

 

21~99までの数詞表現

21から99までの数詞表現(数の表現)にはハイフンを使います。この場合、原則ハイフンは省略してはいけません。

 

例文はコチラです。

twenty-one: 21

thirty-two: 32

ninety-nine: 99

 

なお、百の位以上の部分については、ハイフンを使わずに表現するのが一般的です。百の位と重の位はandでつなぎます(andは省略可)。

two hundred: 200

two hundred (and) twenty-eight: 228

 

分数表現

分数表現にもハイフンを使用します。

 

例はコチラです。

one-third: 三分の一

two-thirds: 三分の二

three-fourths: 四分の三 (=three quarters, 分母部分の4はquarterで表現することが多い)

 

 

なお、分数表現は下記の点にも注意してくださいね。

  • 分子の部分には基数(one, two, three…)
  • 分母の部分には序数(first, second, third…)

※分子が2以上なら、分母の最後に-sが付く

 

複合語

二つの単語を合わせ、複合語を作る場合にハイフンを使用します。

 

例はコチラです。

anti-ice equipment: 防氷装置

ill-adjusted: うまく適応できない

non-Japanese: 日本人ではない人

re-abusing: 再乱用

re-charge: 再請求

self-control: 自制心

ten-minute ride: 10分間の乗車

 

 

このパターンでは、注意すべきことは二点あります。

 

 

一点目は、下記のパターンではほぼ確実にハイフンが必要になるということです。

  1. ハイフン前後に同じアルファベットが使用されている場合(antiice)
  2. ハイフンの有無で意味が変わる場合(re-charge: 再請求、recharge: 充電する)
  3. 後ろの語が大文字で始まる場合(non-Japanese)
  4. self-でつなぐ場合self-control)
  5. ill-でつなぐ場合ill-adjusted)

 

なお、時代を経るごとにハイフンはなくなる傾向があります。例えば「cooperate: 協力する」という単語は、元々「co-operate: 共に仕事をする」から来ているのですね。

 

 

二点目は、ハイフンでつながれる単語に複数形の-sが付かないことがあるです。

 

具体的には、「ten-minute ride: 10分間の乗車」を見てみましょう。

 

 

本来は複数扱いで「ten minutes: 10分間」のように、語尾に-sが付くのですが、今回は「10分間の乗車」というように、ten-minuteの部分が「ten-minute: 10分間の」と形容詞として働いています。

 

形容詞に複数形の-sが付くことはないため、ten-minutesとはならないのですね。

 

 

なお、アポストロフィを使って「10分間の」という意味にする場合については、下記の記事でまとめています。

【超決定版】アポストロフィ (‘)の意味・用法まとめ

 

曖昧さ回避

曖昧さ回避に使用することがあります。

 

たとえば、次の表現を見てください。

  • twohundred-year-old trees
  • two hundred-year-old trees

 

 

twoとhundredの間のハイフンの有無が大きな違いです。

 

ハイフンでつながれた単語は、一つの意味のかたまりを形成します。

 

 

つまり、

  • twohundred-year-old trees

「200歳の木々(=樹齢200年の木が複数本ある)」という意味になります。

 

 

一方、ハイフンが消えると、twoが単独で「二つの」という意味で機能することになり、

  • two hundred-year-old trees

「2本の100歳の木々(=樹齢100年の木が2本ある)」という意味になります。

 

 

このように、意味をハッキリさせるためにハイフンを使用することがあるのですね。

 

改行時に単語が切れる場合

改行時に単語が切れる場合、音節部分にハイフンを使用して単語をつなげることがあります。

 

例はコチラです。

~~, and the situation has been getting com-

plicated.

(~、そして状況は複雑になり続けている)

 

※complicatedが改行により途中で切れているので、com-plicatedとつなげている

 

ダッシュ(―)の例文

ダッシュ(―)の例文です。

 

言い直しや補足説明がダッシュの大まかな役割です。そのため、単語と単語の間を空けて使用する点がハイフンとは異なります。また、くだけた文体で使用されやすい点にも注意しましょう。

 

言い直し、付け足し

言い直し、付け足しにダッシュを使います。

 

例文はコチラです。willをmustで言い直しているのですね。

She will be ― she must be ― in the room now.

(彼女はいま部屋にいるだろう、いや、いるに違いない)

 

I like oranges  ― better than apples.

(わたしはオレンジが好きだ。リンゴよりもね)

 

いくつかの名詞を並べた後で総括

いくつかの名詞を並べた後で総括するときにもダッシュを使えます。

 

例文はコチラです。「リンゴ、オレンジ、バナナ」という果物を、ダッシュの後ろで総括しています。

Apples, oranges, bananas ― is that all you like?

(リンゴ、オレンジ、バナナ、君が好きなものはそれで全部ですね)

* all you likeは「君が好きなもの」という意味で使用されています。allの後ろに関係代名詞thatが隠れています

 

いくつかの名詞を並べた後で総括

補足説明するときにもダッシュを使えます。

 

例文はコチラです。「これらの俳優たち」を、後ろで具体的に補足説明しています。

These actors ― Brad Pitt, Will Smith, and Tom Hanks ― are all famous in Japan.

(これらの俳優たち、ブラッド・ピットやウィル・スミス、トム・ハンクスは日本で有名だ)

 

まとめ

いかがでしたか? こうしてみるとハイフンやダッシュも中々奥が深いですね。ぜひ、今後はハイフンとダッシュにも注意を向けつつ英文に触れてくださいね。

 

また、ハイフンの他にも、アポストロフィなど英語の記号を下記にて取り上げていますので、よろしければお読みくださいね。

ハイフンやアポストロフィ等の英語の記号関連記事一覧

 

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