今回は、protest, testify, contest…
の意味を語源から考えてみたいと思います。
中心はtest「証言する」
今回中心になっているのは、testです。
testには「証言する (=witness)」という意味があります。
どうしてtestが「証言する」という意味になるの?
そうですね、contest「コンテスト、競技」なんかが一番理解しやすいでしょうか。
- con-:ともに
- -test:証言する
「ともに+証言する」
↓
「ともに証言して勝ち負けを決める」
↓
「コンテスト、競技」
ということになるのです。
testは「証言する」
これをもとに、下記の単語の意味を捉えていきましょう!
protest「~に抗議する」
protest「~に抗議する、反対する」は、次のように考えてみましょう。
- pro-:前で
- -test:証言する
つまり、
「前で+証言する」
↓
「前の方へ出ていき、ガーガーうるさい声で証言する」
↓
「~に抗議する、反対する」
となるわけです。
testify「証言する」
testify「証言する」は次のように考えてみましょう。
- test-:証言する
- -ify:単語を動詞化 (-fyと同じ)
つまり、
「証言する+動詞」
↓
「証言する」
となるわけです。
なお、testifyには「証言する」という自動詞の用法だけでなく、
「~であることを証言する」という他動詞の用法もあります。
(that節、wh-節を目的語に取ります)
testimony
testimony「証言」は次のように考えてみましょう。
- test-:証言する
- -mony:単語を名詞化
つまり、
「証言する+こと」
↓
「証言」
となるわけですね。
testament「証拠、遺言」
testament「証拠、遺言、聖書」は次のように考えてみましょう。
- test-:証言する
- -ment:単語を名詞化
つまり、
「証言する+こと/もの」
↓
「証拠、遺言、聖書」
となるわけですね。
testimony「証言」とゴチャゴチャになりそう…
証拠、遺言、聖書…
全部、「残されている感のあるモノ」ですね。
ただ、なぜtestimonyが「証言」になって、
testamentが「証拠、遺言、聖書(≒残されている感のあるもの)」になるのかは、
わたしも理由を知りません…
(もしわかる方がいらっしゃればご教示ください)
その他
その他の単語もついでに押さえておきましょう。
attest
attestは「~を証明する、証言する」という意味を持ちます。
- at-:~に(ad-と同じ)
- -test:証言する
つまり、
「~に対して+証言する」
↓
「~を証明する、証言する」
となるわけです。
detest「~を憎む」
detestは「~を憎む、ひどく嫌う」という意味を持ちます。
- de-:分離・反対
- -test:証言する
つまり、
「反対方向に+証言する」
↓
「反対方向に証言するということは、その人をひどく嫌っているということ」
↓
「~を憎む、ひどく嫌う」
となるわけです。
ちなみに、同じ「~を憎む、嫌う」でも、
detestは、hateよりもずっと強い意味を持っています。
おわりに
いかがでしたか?
一部語源だけでは覚えにくい部分もありましたが、適宜語源を使いながら単語を暗記していけるとよいですね!
コメント
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