【例文付】形式目的語itの構文まとめ -make/find it C to不定詞,owe it that SV

名詞

 

今回は形式目的語itを用いた表現をまとめてみたいと思います。

 

初めて出会う場合、少し訳しづらい表現ですが、使われるパターンはある程度決まってきます。

(受験などの各種試験に出るパターンは限られてきます)

 

今回はそれらをまとめてみました。これを機に和訳問題や並べ替え問題等で必須の表現ですので、これを機にバシっとチェックしてしまいましょう!

 

形式目的語itの構文まとめ

形式目的語itの構文まとめです。

 

ポイント

<SVOC型>

  • believe/consider/feel/find/suppose/take/think/make O C to V (that SV-, Ving)

<SVO型>
  • owe it to 名詞 that SV-

<SV型>

  • see to it/answer for it/depend on it/rely on it that SV-

 

 

目的語のitは形式的に置かれているだけで、日本語に和訳する際は、to Vやthat、Vingのカタマリを目的語として訳すのがポイントです。

 

例文と一緒に具体例を確認していきましょう。

 

形式目的語itの例文

形式目的語itの例文です。パターン別に見ていきましょう。

 

SVOC型

SVOC型から見ていきましょう。

 

ざっくり、「OをCだと思う」という意味の動詞が形式目的語とセットで使用されます。

 

例文はコチラです。

I found it difficult to finish the homework.

(わたしはその宿題を終わらせるのを難しいとおもった)

 

I think it strange that  he didn’t say anything.

(わたしは、彼が何も言わなかったのをおかしいと思っている)

 

We took it for granted that he failed to see her.

(私たちは、彼が彼女に会うのに失敗したのを当たり前だと思う)

※take it for granted that SV-: SV-するのを当たり前だと思う

 

I think it dangerous his going there late at night.

(わたしは、彼が夜遅くにそこへ行くのを危険だと思う)

 

I consider it impossible for him to finish the homework.

(わたしは、彼がその宿題を終わらせるのを不可能だと思っている)

 

※下の二つの例文は、hisがVing、for himがto Vの意味上の主語として振舞っています。どちらも「彼がVする」という和訳になっています。

 

不定詞to Vと動名詞Vingの意味上の主語について知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

【サクッと理解】不定詞toV / 動名詞Vingの「意味上の主語」

 

 

なお、makeは「OをCにする」という意味になるので要注意です。

The problem made it difficult to finish the project.

(その問題は、プロジェクトを終わらせるのを難しくした)

 

They have to make it clear that this is the case.

(彼らは、これが真実だということを明らかにしなければいけない)

 

SVO型

SVO型です。

 

「owe モノ to 人: モノを人に負うている(モノは人のおかげだ)」という表現が元になっています。

※モノ=O、to 人=Mです。そのためSVO型と分類しています。あまり気にしなくて良い気もしますが。

 

 

owe it to 名詞 that SV-では、モノの部分にitがきており、that SV-で置き換えられています。

I owe it to my father that I succeeded in business.

(わたしが商売で成功したのは、わたしの父のおかげだ

=わたしは、わたしが商売で成功したのを、わたしの父に負うている)

 

SV型

SV型です。

 

少し特殊なので、意味をまとめておきます。

 

ポイント
  • see (to it) that SV-: SV-するよう取り計らう
  • answer for it that SV-: SV-すると保証する
  • depend on it that SV-: SV-することを当てにする
  • rely on it that SV-: SV-することを当てにする

※動詞の直後に前置詞+名詞のセットが来ているので、Mと判別されています。そのため、SVMという文型になり、5文型への分類上はSVとなります。細かい話なので、無視しても良いと思います。

 

 

seeのみ「前置詞 + it  (to + it)」が省略可能ですが、その他は省略不可です。

 

例文はコチラです。

I will see to it that you can go there safely.

(わたしは、あなたがそこへ安全に行けるよう取り計らいましょう)

 

I will answer for it that you can go there safely.

(わたしは、あなたがそこへ安全に行けると保証しましょう)

 

He depends on it that she will deal with the problem.

He relies on it that she will deal with the problem.

(彼は、彼女がその問題に対処するだろうと当てにしている)

 

おわりに

いかがでしたか? 改めてポイントを再掲しておきます。例文を何度か繰り返し音読して、ぜひ身につけてくださいね。

 

ポイント①

<SVOC型>

  • believe/consider/feel/find/suppose/take/think/make O C to V (that SV-, Ving)

<SVO型>
  • owe it to 名詞 that SV-

<SV型>

  • see to it/answer for it/depend on it/rely on it that SV-

 

ポイント②
  • see (to it) that SV-: SV-するよう取り計らう
  • answer for it that SV-: SV-すると保証する
  • depend on it that SV-: SV-することを当てにする
  • rely on it that SV-: SV-することを当てにする

※動詞の直後に前置詞+名詞のセットが来ているので、Mと判別されています。そのため、SVMという文型になり、5文型への分類上はSVとなります。細かい話なので、無視しても良いと思います。

 

コメント

  1. […] 【決定版】形式目的語itを用いた頻出表現まとめ […]