今回は、
torture, tortuous, distort, retort, extort,…
の意味を語源から考えてみたいと思います。
はてさて
中心はtort「ねじる」
今回中心になっているのは、tortです。
tortには「ねじる (=twist)」という意味があります。
なんか知ってる単語に使われていたりする?
残念ながら、身近な単語にはあまり使われていない気がします。
じゃあ語源から学ぶ意味なくない?
ただ、tort (=twist)が頭に入っていると、
いくつかの単語を一網打尽に出来るのですね。
なので、騙されたと思い、
tortには「ねじる (=twist)」を頭に入れたうえで、
様々な単語を見ていきましょう!
torture「拷問」
torture「拷問、苦痛、苦悩」は次のように考えてみましょう。
- tort-:ねじる
- -ure:単語を名詞化
つまり、
「ねじる+コト」
↓
「ねじられるとメチャクチャ痛い」
↓
「拷問、苦痛、苦悩」
となるわけです。
tortuous「曲がりくねった、回りくどい」
tortuous「曲がりくねった、回りくどい」は次のように考えてみましょう。
- tort-:ねじる
- -ous:単語を形容詞化(「~の多い」「~に富む」という意味になりやすい)
つまり、
「ねじる+に富む」
↓
「ねじれまくっている」
↓
「曲がりくねった、回りくどい」
となるわけです。
distort「~を歪める」
distort「~を歪める」は次のように考えてみましょう。
- dis-:分離、反対
- -tort:歪める
つまり、
「分離+ねじる」
↓
「分離してねじる」
↓
「グチャグチャになる」
↓
「~を歪める」
となるわけです。
retort「~と言い返す」
retort「~と言い返す」は次のように考えてみましょう。
- re-:元に、再び、後退
- -tort:ねじる
つまり、
「元に+ねじる」
↓
「相手にねじられたモノを、元にねじり返す」
↓
「~と言い返す」
となるわけです。
相手から「ガーガーガー」と言われたとき、
「コノヤロー」と相手の言い分をねじり返してやるイメージですね。
ちなみに、「言う系の動詞」にありがちなパターンですが、
後ろにthat節(thatのカタマリ)を伴うことが多いです。
extort「~をゆすり取る」
extort「~をゆすり取る」は次のように考えてみましょう。
- ex-:外に
- -tort:ねじる
つまり、
「外に+ねじる」
↓
「相手をねじって外に取り出す」
↓
「~をゆすり取る」
となるわけです。
ちなみに、語尾に-ion (単語を名詞化)を付けると、
extortion「恐喝、ゆすり」
という意味になります。
おわりに
最後までお読みくださりありがとうございました。
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