今回は“syn, syl, sys, sym”を接頭辞に含む単語をまとめてみました。
語源から考えると、様々な単語を一気に本質理解することが出来ます。
一体どのようなものなのか? サクッと確認していきましょう!
※接頭辞とは、単語の頭に付くものです。単語の意味を大きく変える傾向があります。
“syn, syl, sys, sym”で始まる英単語まとめ
“syn, syl, sys, sym”には、
- syn, syl, sys, sym: 同じ(together)
という役割があります。
ちなみに、スペルには下記のような原則があります。
- 通常: syn
- lの前: syl
- sの前: sys
- m, p, bの前: sym (m, p, bは全て「マ」「パ」「バ」と唇がくっつく音なので、symと相性が良い)
m, p, bは、全て唇がくっつく音なので、その直前も唇がくっつくsymとの相性が良いという訳ですね。
ただ、細かく覚えるのが面倒であれば、ひとまずsyで始まる単語は「同じ」という意味になるのだと考えてよいと思います。
この語源が使われている単語の例として、「sympathy: 同情、思いやり」は「シンパシーを感じる」のように日本語にも溶け込んでいます。
また、「synchronize: 同時に起こる、同時に動く」は、「synchronized swimming: シンクロナイズド・スイミング」という表現でよく使われますよね。
さらに、「synonym: 類義語」、「antonym: 反意語 (ant: 反対)」は、太宰治の「人間失格」で登場人物が言葉遊びで使っていましたね。
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このように「en: ~にする」というイメージを頭に入れて、下記のまとめに目を通してみてくださいね。
- synchronic: 共時的な(「ic: 単語を形容詞化」)
- synchronicity: 共時性(「ity: 単語を名詞化」)
- synchronism: 同時性(「ism: 主義、特性」)
- synchronize: 同時に起こる、同時に動く(「ize: 単語を動詞化」)
- synchronous: 同時の(「ous: 単語を形容詞化」)
- syndicate: 企業連合、シンジケート、組織暴力団
- synergy: 相乗効果、シナジー
- synonym: 類義語
- syntax: 統語論、シンタックス
- synthesize: ~を統合する、合成する
- synthesizer: シンセサイザー、合成するもの(「er: ~する人/モノ」)
- syllable: 音節、シラブル
- syllabus: シラバス、摘要、概要、要旨
- system: 制度、組織、体系
- systematize: ~を組織化する、体系化する、分類する
- symbiotic: 共生の(「bio: バイオ、生命」)
- symbol: 象徴、シンボル(「bol: 投げる」)
- symmetry: 左右対称、シンメトリー(⇔「asymmetry: 非対称」、「a: 否定」)
- sympathy: 同情、思いやり
- symphony: 交響曲、シンフォニー
- symptom: 症状、症候
おわりに
いかがでしたか? 語源は威力抜群なので、超オススメの単語勉強法です。たくさんの文章を読み込むのと並行で、語源学習も出来ると効果抜群だと思います。
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