こんにちは、講師のNです。今回はTOEICの名詞問題を通じ、英語の名詞の使い方についてまとめてみました。
普段何気なく使っている名詞ですが、実は結構奥が深いのです。
名詞の理解が進むばかりではなく、TOEIC得点アップにもつながり一石二鳥。これを機会に、名詞に関する理解を深めてくださいね。
名詞を置ける位置は決まっている
突然ですが、名詞の使い方ってご存知ですか?
そのくらい知ってるよ!
では、文中で名詞を置ける位置を全て列挙できるでしょうか? 名詞の置き方にもルールがあることをご存知でしょうか?
ウムム…
で、名詞の位置に関する知識を問う問題がTOEICにも割と出ます。
その例がコチラ。これは、名詞の位置に関する知識があれば5秒で解ける問題なんですね。
~ are eligible. Nominations should include the name and department
of the nominee, a list of technical skills, and ( ) of the innovative application of technology in the workplace. Please send nominations ~(A) evident
(B) evidently
(C) evidence
(D) evidential
とても長いですが、これは名詞に関する知識がほんの少しあれば解けるのです。もはや、カッコの前後をチラ見するだけで解けてしまうのです。
名詞を置ける位置まとめ
名詞とは、人やモノの名前ですね。「名」前だから「名」詞というわけです。
名詞の意味がわからない!という方はコチラの記事をチェックしてくださいね。5分で読めます。
<参考記事>名詞とは?
で、名詞ですが、文の中のどこへおいても良いというわけではないのです。置ける場所が決まっているのです。
代表的な場所がコチラ。
- 冠詞の後ろ
- 所有格の後ろ
- 前置詞の後ろ
- ofの前
- 形容詞の後ろ
- 主語の位置、目的語の位置
わかったような、わからないような…
順番に説明をしていきましょう。
冠詞の後ろ
まずは冠詞の後ろです。冠詞というのは”a”とか”an”、”the”のことですね。
“an apple”とか、”the table”なんて表現は見たことがあるかもしれません。
このように、単語のアタマに冠のようにくっついているので「冠詞」と呼びます。
意味について詳しい解説は避けますが、冠詞の後ろにはほぼ確実に名詞がきます。
例:an apple(リンゴ), the table(テーブル), a restaurant(レストラン)…
(註:a large dog(大きなイヌ)のようにaと名詞の間に形容詞等が挟まれるパターンもありますが、結局はこれも冠詞aと名詞dogがセットで使われています)
所有格の後ろ
所有格というのは、my(わたしの)とかyour(あなたの)、our(わたしたちの)といった単語です。
「my apple = わたしのリンゴ」といった具合に、「これわたしの持ち物!」ということをアピールできますね。なので所有格というわけです。
やはり、所有格の後ろにはほぼ確実に名詞がきます。
(註:直後にこないパターンもありますが、冠詞aやan, theのときと同じです)
例: my apple(わたしのリンゴ), their song(彼らの歌), his bag(彼のカバン)
<参考記事>人称代名詞について(所有格など)
前置詞の後ろ
前置詞というのは、in, at, onなどの、あのこまごまとしたヤツです。
“in Tokyo”とか”on the table”みたいに、場所とか表わすのによく使われますね。単語の「前に置く」ものなので、「前置詞」と呼ばれています。
あんまり深入りすると話が長くなるので、例のごとくさらっと流しますが、前置詞の後ろに名詞は入ります。直後にくるとは限りませんが、前置詞がある場合、その後ろにほぼ確実に名詞が入ります。
例:in Tokyo(東京で), at the restaurant(レストランで), in my house(わたしの家で)
註:直後にこない場合、あいだに「the」や「my」が挟まれていますが、結局は①~②で挙げた単語の直後にきてますね!
ofの前
ofというのは、「~の」という意味の前置詞です。
この場合、直前の単語はほぼ確実に名詞です。
例:member of the team(チームのメンバー), size of the book(本のサイズ)
→ ofは前置詞なので、後ろにも名詞がきてますね!
形容詞の後ろ
一部例外はあるものの、基本的には「形容詞→名詞」という語順で単語は並びます。
たとえば、「big apple」ですね。
これは「大きい→りんご」という具合に、bigがappleを、どんなリンゴなのかを説明しています。
この際、「big apple」という並びは基本的には変わりません。「big apple」はOKですが、「apple big」とは言わないのです。
というわけで、名詞は形容詞の後ろに入ります。
<参考記事>形容詞とは?
おわりに
ここまでくれば冒頭の例題は解けそうです。
ただ、少し長くなったので、続きはまた次回!
次回は、冒頭の問題の解答&解説をします。
それでは!
コメント
[…] <参考記事>TOEIC名詞問題① […]