こんにちは!
講師のNです。
今回は、
adventure, convention, convenient, event, intervention, prevent, venture…
の意味を語源から考えてみたいと思います。

どんな説明になるのかな?
中心はvent「来る」
今回中心になっているのは、ventです。
ventには「来る (=come)」という意味があるのです。
例えば、adventure「冒険」にventは含まれていますね。
これは、
- ad-: ~に
- -vent: 来る
- -ure: 単語を名詞化
と分解できます。
「ある方向へ来ること」
つまりは「ずんずん進んでいくイメージですね」
だから「冒険」というわけです

なるほど!
この調子で、他の単語も見てみましょう!
convention, convenient, event, intervention, prevent, venture
それぞれの意味と語源は下記のとおりです。
- convention: しきたり、慣習、会議、大会
- con 共に + vent 来る + ion 単語を名詞化
⇒共に来ること、つまりはその地域の「しきたり、慣習」ですね
⇒共に来て、一つの場所で何かをすれば「会議、大会」となります
- convenient: 便利な、都合のよい
- con 共に + ven(t) 来る + ent 単語を形容詞化
⇒自分の欲しいもの、必要なものが共に来る、つまりは「便利な」ってコトです
- event: 出来事、行事
- e 外に + vent 来る
⇒外にやってくるモノ、つまりは「イベント、出来事、行事」ですね
- intervention: 介入、仲裁
- inter 間に + vent 来る + ion 単語を名詞化
⇒間にやってくるモノ、つまりは「介入、仲裁」ですね
- prevent: ~を妨げる
- pre 先に + vent 来る
⇒前もってやって来ていて、通り道を塞ぐ、つまりは「~を妨げる」というコトです
- venture: 事業
⇒adventureからadが消失しています
⇒つまりは「≒冒険」、事業を興すコトって、ある種冒険みたいなモノですからね
どの単語もvent「来る」が中心になっている点に注目です!
おわりに
最後までお読みくださりありがとうございました。
なお、語源系の書籍としては、個人的には語根中心英単語辞典がおススメです。
イラストがあるわけではないですが、かなり網羅性が高く、かつ「なるほど!」と思わせるような単語の並びになっています。
読み物というよりは、辞書代わりに一冊手元に置いておくと非常に重宝します。
その他、下記の語源本もおすすめです。
はやりの語源図鑑です。図がたくさんあり、導入としてはおススメです。
これも個人的には大好きな語源本です。系統だっていてわかりやすいです。(一般の書店にはあまり置いていないかもしれません)
なお、よく質問を受けるのですが、「おススメの文法書を3つ挙げろ」と言われたら、
がダントツでおススメです。
何か疑問があれば、真っ先に調べるのがロイヤル英文法です。当ブログでも、「この記述で大丈夫かな?」と不安になることがあれば、よく活用させて頂いています。
重たいので持ち運びには向いていませんが、ロイヤル英文法(kindle版)も持っていると便利です。わたしは紙版とkindle版の両方を所持しています。
※ kindle版を読むにはアプリが必要ですが、スマホ/PCをお持ちであれば、アプリ自体は無料でダウンロードできます。
現代英文法講義は、ロイヤル英文法で解決しなかった疑問を解消してくれることがあるので重宝しています。また、少し違った角度から説明を与えてくれることもあるので、ロイヤルと併用しています。
教師のためのロイヤル英文法はややレベルの高い文法書ですが、教える立場からすると「なるほど」というような構成になっています。語法等の細かい知識も網羅しています。2020年現在、一般の書店で見かけることはなく、ネットでも中古しか見当たらないのが残念。
その他、分野別におススメ参考書等が気になる方はコメント欄で質問して頂いても構いませんし、当ブログの参考書カテゴリーでは、気になった書籍・勉強法を紹介しています。
それでは!
コメント
[…] vent (= come 来る) […]