今回は、magnitude, magnify, magnificent…
の意味を語源から考えてみたいと思います。
中心はmagni「大きい」
今回中心になっているのは、magniです。
magniには「大きい (=great)」という意味があります。
*majにも「大きい」という意味があります。
これをもとに、下記の単語の意味を捉えていきましょう!
magnitude「大きさ、重要さ」
magnitude「大きさ、重要さ」は、次のように考えてみましょう。
- magni-:大きい
- -tude:単語を名詞化(状態などを表す抽象名詞を作る)
つまり、
「大きい+名詞化」
↓
「大きさ、重要さ」
となるわけです。
そのまんまじゃん…
その通りです。笑
magnitudeに関しては、語源で考える必要はないですね。
地震とかで「マグニチュード〇〇(≒地震の大きさ)」と言ったりするので、
それとの関連で覚えましょう。
むしろmagnitudeでは、
magni-が「大きい」という意味になることを押さえてしまいましょうね!
単語から語源を覚えるってコトだね!
magnify「~を拡大する」
disclose「~を拡大する、大きくする」は次のように考えてみましょう。
- magni-:大きい
- -fy:単語を動詞化
つまり、
「大きい+動詞化」
↓
「~を拡大する、大きくする」
となるわけです。
magnificent「壮大な、素晴らしい」
magnificent「壮大な、素晴らしい」は、次のように考えてみましょう。
- magni-:大きい
- -fic:作る
- -ent:単語を形容詞化(註:名詞化することもあります)
つまり、
「大きく作る+形容詞」
↓
「壮大な、素晴らしい」
となるわけです。
ちなみに、『七人の侍』をもとに制作されたという
『荒野の七人』の原題は、“The Magnificent Seven”です。
直訳すると、『壮大な (素晴らしい)7人』となりますね。
その他
使用頻度はそれほど高くない気がしますが、
せっかくなのでその他の単語の意味も見ておきましょう!
magistrate「治安判事」
magistrateで「治安判事、軽罪判事」という意味になります。
- magi-:大きい(註:magni-から少し形が変化しています)
- -ate:単語を名詞化。「職務の人」という意味になる(註:形容詞化、動詞化することもあります)
つまり、
「大きい+職務の人」
↓
「偉大な+職務の人」
↓
「治安判事」
となるわけです。
magnate
magnateで「有力者」という意味になります。
- magn-:大きい(註:magni-から少し形が変化しています)
- -ate:単語を名詞化。「職務の人」という意味になる
つまり、
「大きい+職務の人」
↓
「偉大な+職務の人」
↓
「有力者」
となるわけです。
magistrateとの違いがあまりないのが苦しいところですが。笑
magnate「有力者」については、
magnet「マグネット、磁石」との関係で覚えた方がいいかもしれませんね。
(スペルが似ています)
「マグネットのように、多くの人を惹きつける人」
↓
「有力者」
という感じでしょうか。
magnanimous「度量の大きい、寛大な」
magnanimousで「度量の大きい、寛大な」という意味になります。
- magn-:大きい(註:magni-から少し形が変化しています)
- -ous:単語を形容詞化。「~に富む、~の多い」という意味になる
つまり、
「大きい+に富む」
↓
「大きさに富む」
↓
「度量の大きい、寛大な」
となるわけです。
おわりに
いかがでしたか?
語源の知識は、増えれば増えるほど有利です。少しずつでも良いので、気になった時に「アレ?」と調べるクセを付けておくとよいですね!
コメント
[…] 過去記事:語源magniから考える […]
[…] magni (= great 大きい) […]
[…] magnify: ~を拡大する、増す(「magni: 大きい」) […]