今回は、major, majesty, mayor…
の意味を語源から考えてみたいと思います。
中心はmaj「大きい」
今回中心になっているのは、majです。
majには「大きい (=great)」という意味があります。
*magniにも「大きい」という意味があります。
これをもとに、下記の単語の意味を捉えていきましょう!
major「主要な、専攻の」
major「主要な、大きい方の、専攻の」は、次のように考えてみましょう。
- maj-:大きい
- -or:~より
つまり、
「大きい+より~」
↓
「より大きい方」
↓
「主要な、大きい方の、専攻の」
となるわけです。
「メジャーな分野」
「メジャーリーグ」
などのように、日本語にも浸透している単語ですね。
majesty「威厳、雄大さ、陛下」
majesty「威厳、雄大さ、陛下」は次のように考えてみましょう。
- maj-:大きい
- -ity:単語を形容詞化 (状態や性質を表す抽象名詞を作る)
つまり、
「大きい+状態」
↓
「威厳、雄大さ、陛下」
となるわけです。
ちなみに、イギリスでは「女王陛下」を”Her Majesty”と言ったりますね。
mayor「市長」
mayor「市長」は、次のように考えてみましょう。
- ma-:大きい (註:majから形が少し変化しています)
- -or:~より
つまり、
「大きい+~より」
↓
「より大きい人」
↓
「市長、町長」
となるわけです。
-orについて
-or「~より」について少し触れておきましょう。
これは、比較級の意味を持ちます。
以下の単語には、全て比較級のorが含まれています。
- priority:優先事項(註:「この案件はプライオリティーが高い」と言ったりしますね)
- senior:高齢者の、上位の(註:「シニア世代」と言ったりしますね)
- junior:年下の、下位の(註:「ジュニア」と言ったりしますね)
実は、比較級での-orは、ラテン語に起源を持つのです。
そのため、ちょっと特殊な使われ方をするのですね。
比較級とセットで使用される際は、thanではなくtoと結びつきます。
参考記事:ラテン語比較級まとめ
おわりに
いかがでしたか?
語源の知識は、増えれば増えるほど有利です。少しずつでも良いので、気になった時に「アレ?」と調べるクセを付けておくとよいですね!
コメント
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