こんにちは! 講師のNです。
今回は、
correct, erect, rectangle, rectify…
の意味を語源から考えてみたいと思います。

どんな説明になるのかな?
中心はrec「まっすぐな」
今回中心になっているのは、recです。
recには「まっすぐな (=right)」という意味があります。

たとえばどんな単語に使われているの?
direct「直接の、ダイレクトな」なんてのはいかがでしょう?
サッカーなどで「ダイレクトシュート!」と言うとき、
「直接ゴールへシュートを叩きこむこと」を意味しますよね。
それは言い方を変えれば、「まっすぐシュートを叩きこむこと」でもありますよね。

たしかに…
rectは「まっすぐな」
このことを頭に入れ、様々な単語を見ていきましょう!
correct「正しい」
correct「正しい」は次のように考えてみましょう。
- cor-:完全に (con-と同じ)
- -rect:まっすぐな
つまり、
「完全に+まっすぐな」
↓
「非の打ちどころのないほどまっすぐ」
↓
「正しい」
となるわけです。
erect「直立した」
erect「直立した、勃起した」は次のように考えてみましょう。
- e-:外に (ex-と同じ)
- -rect:まっすぐな
つまり、
「外に+まっすぐな」
↓
「外に向かってピンと伸びている」
↓
「直立した、勃起した」
となるわけです。
rectangle「長方形」
rectangle「長方形」は次のように考えてみましょう。
- rect-:まっすぐな
- -angle:角度 (「このアングルで…」なんて言ったりしますよね)
つまり、
「まっすぐな+角度」
↓
「90度の角が四つある図形」
↓
「長方形」
となるわけです。
ちなみに、「正方形」はsquareです。
squareは「四角い広場」という意味もあるので、セットで覚えてしまいましょう。
(「〇〇スクエア」という地名をたまに聞きますね)
rectify「~を改正する、直す」
rectify「~を改正する、直す」は次のように考えてみましょう。
- rect-:まっすぐな
- -ify:単語を動詞化 (-fyと同じ)
つまり、
「まっすぐな+動詞」
↓
「あるモノをまっすぐにする」
↓
「~を改正する、直す」
となるわけです。
おわりに
いかがでしたか?
今回は比較的スッと理解できるものが多かったと思います。
(語源も、モノによっては「それ、こじつけでは…?」と思うことも多いので。笑)
なお、語源系の書籍としては、個人的には語根中心英単語辞典がおススメです。
イラストがあるわけではないですが、かなり網羅性が高く、かつ「なるほど!」と思わせるような単語の並びになっています。
読み物というよりは、辞書代わりに一冊手元に置いておくと非常に重宝します。
その他、下記の語源本もおすすめです。
はやりの語源図鑑です。図がたくさんあり、導入としてはおススメです。
これも個人的には大好きな語源本です。系統だっていてわかりやすいです。(一般の書店にはあまり置いていないかもしれません)
なお、よく質問を受けるのですが、「おススメの文法書を3つ挙げろ」と言われたら、
がダントツでおススメです。
何か疑問があれば、真っ先に調べるのがロイヤル英文法です。当ブログでも、「この記述で大丈夫かな?」と不安になることがあれば、よく活用させて頂いています。
重たいので持ち運びには向いていませんが、ロイヤル英文法(kindle版)も持っていると便利です。わたしは紙版とkindle版の両方を所持しています。
※ kindle版を読むにはアプリが必要ですが、スマホ/PCをお持ちであれば、アプリ自体は無料でダウンロードできます。
現代英文法講義は、ロイヤル英文法で解決しなかった疑問を解消してくれることがあるので重宝しています。また、少し違った角度から説明を与えてくれることもあるので、ロイヤルと併用しています。
教師のためのロイヤル英文法はややレベルの高い文法書ですが、教える立場からすると「なるほど」というような構成になっています。語法等の細かい知識も網羅しています。2020年現在、一般の書店で見かけることはなく、ネットでも中古しか見当たらないのが残念。
その他、分野別におススメ参考書等が気になる方はコメント欄で質問して頂いても構いませんし、当ブログの参考書カテゴリーでは、気になった書籍・勉強法を紹介しています。
それでは!
コメント
[…] rect (= right まっすぐな) […]