今回は、
cultivate, culture, agriculture, aquaculture, colony, cult…
の意味を語源から考えてみたいと思います。
中心はcult「耕す」
今回中心になっているのは、cultです。
cultには「耕す」という意味があるのですね。
たとえばどんな単語に使われているの?
たとえば、culture「文化」という単語がなじみ深いと思います。
文化というのは、人の心や精神を耕すものですよね。一般論として、文化的になればなるほど、人の心や精神は豊かになります。(あるいは社会も)
この「cult: 耕す」というイメージで、様々な単語を理解することが出来ます。
(cultの他にも、colという形で使われることもあります)
cultを語源にした単語一覧
cultを語源にした単語一覧は下記の通りです。cultの代わりにcolになることもあります。
- colony: 植民地
- colonial: 植民地の
- colonize: ~を植民地化する
- cult: 宗教
- cultivate: ~を耕す
- cultivation: 耕作
- cultivator: 耕作者
- agriculture: 農業
- aquaculture: 水産養殖
- horticulture: 園芸
まず、
- colony: 植民地
- colonial: 植民地の
- colonize: ~を植民地化する
は、他の国・地域を自国の都合の良いように耕していくことですよね。
そして、これはあらゆる単語に共通するのですが、語尾が-alだと形容詞、-izeだと動詞になりやすい傾向があります。
また、
- cult: 宗教
も人の心を耕すものですよね。
特に過激な宗教に対して使われることが多いです。(日本でも「カルト宗教」と呼んだりしますよね)
さらに、
- cultivate: ~を耕す
- cultivation: 耕作
- cultivator: 耕作者
などは耕すという語源がそのままつかわれています。
語尾が-ionだと名詞、-orだと「~する人/モノ」という名詞になる傾向があります。
最後に、
- agriculture: 農業
- aquaculture: 水産養殖
- horticulture: 園芸
を見ていきましょう。
agrcultureですが、agrには、「field: 畑」という意味があります。畑を耕すので農業ということですね。
ちなみに、
- acre: エーカー(面積の単位)
- agrarian: 耕地の
- agronomy: 農作物、農学(-omyは「〇〇学」という意味になる)
は全てagrから来ています。
aquacultureは水を耕すので水産物の養殖、
horticultureは庭を耕す園芸ということになるのですね。
おわりに
いかがでしたか? 語源から単語を捉えると、単語が覚えやすい&イメージを鮮明につかむことが出来ると思います。
もしよろしければ、【英語語源】語根・単語イメージ一覧に英語の語源を一覧でまとめてあるので、チェックしてみてくださいね。
コメント
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