今回は比較級・最上級のスペル (つづり)の法則をまとめてみたいと思います。
たとえば、下記の単語を見てみましょう。
全て違う法則で語尾が変化しているのがわかるでしょうか。
- long – longer – longest
- large – larger – largest
- early – earlier – earliest
- big-bigger – biggest
- interesting – more interesting – most interesting
- bad – worse -worst
今回は、知っていそうで意外と知らない比較級/最上級の活用パターンをサクッとまとめてみました!
比較級・最上級スペルの法則
比較級・最上級スペルの法則は下記の通りです。
- long – longer – longest
<eで終わる:-r/-st>
- large – larger – largest
<子音字+yで終わる:yをiに変えて、-ier/-iest>
- early – earlier – earliest
<短母音+子音字:子音字を重ねて、-er/-est>
- big-bigger – biggest
<3音節以上:more-/most->
- interesting – more interesting – most interesting
※1 音節は数え始めるとかなり複雑です。おおむね5~6文字以上の単語と考えてください。音節の数え方は、基本的には単語に含まれている母音字の数と考えてよいです。ただし、子音字+eで終わる場合、最後のeは音節にカウントしません(aceは/eis/の一音節)。そしてさらに、直前に母音またはrがない場合、l, m , nは一つの音節を形成するので注意が必要です(credible/bl/, outspoken/kn/ )。
※3 元々2音節の語に接頭辞が付いた場合、元の流れを引き継いで、そのまま-er/-estの変化をします(unhappy – unhappier – unhappiest)。
※2 ちなみに、2音節でもmore-/most-を使う単語もあります。具体的には下記のような単語です。迷ったらmore-/most-を付けるようにしましょう。大体それで通じます。
- a-で始まる単語:afraid
- -ful/-less/-ish/-ousなどの接尾辞がついている単語:useful, useless, selfish, famousなど
- more-/most-と-er/-estのどちらでも良いが、more-/most-の方が多い単語:common, cruel, distant, exact, pleasant, polite, solid, wicked
<その他例外>
- bad – worse -worst(悪い)
- ill – worse -worst(病気の)
- badly – worse -worst(悪く、ひどく)
- good – better -best (良い)
- well – better -best (上手に)
- many – more – most (たくさん)⇒可算名詞とペア
- much – more – most (多量の)⇒不可算名詞とペア
- little – less – least (少量の)
- far – farther – farthest (遠い “物理的距離”)
- far – further – furthest (遠い “物理的/抽象的距離”)
- late – later – latest (遅い “時間的に”)
- late – latter – last (遅い “順序的に”)
上記の法則を頭に入れておけば、比較級/最上級の活用で悩むことはなくなるはずです。
なお、more-/most-にすべきか、-er/-estにすべきか悩んだら、more-/most-にしておくのが無難です。最近の流れとして、ネイティブの間でもmore-/most-にする傾向があるようです。
質問等あればコメント欄までお願いします。
なお、よく質問を受けるのですが、「おススメの文法書を3つ挙げろ」と言われたら、
がダントツでおススメです。
何か疑問があれば、真っ先に調べるのがロイヤル英文法です。当ブログでも、「この記述で大丈夫かな?」と不安になることがあれば、よく活用させて頂いています。
重たいので持ち運びには向いていませんが、ロイヤル英文法(kindle版)も持っていると便利です。わたしは紙版とkindle版の両方を所持しています。
※ kindle版を読むにはアプリが必要ですが、スマホ/PCをお持ちであれば、アプリ自体は無料でダウンロードできます。
現代英文法講義は、ロイヤル英文法で解決しなかった疑問を解消してくれることがあるので重宝しています。また、少し違った角度から説明を与えてくれることもあるので、ロイヤルと併用しています。
教師のためのロイヤル英文法はややレベルの高い文法書ですが、教える立場からすると「なるほど」というような構成になっています。語法等の細かい知識も網羅しています。2020年現在、一般の書店で見かけることはなく、ネットでも中古しか見当たらないのが残念。
その他、分野別におススメ参考書等が気になる方はコメント欄で質問して頂いても構いませんし、当ブログの参考書カテゴリーでは、気になった書籍・勉強法を紹介しています。
それでは!
コメント