今回は、consent, assent, dissent…
の意味を語源から考えてみたいと思います。
さあ始めよう!
中心はsent「感じる」
今回中心になっているのは、sentです。
sentには「感じる (=feel)」という意味があります。
たとえばどんな単語に使われているの?
sentimental「センチメンタルな、感傷的な」という単語はいかがでしょう?
分解すると次の通りです。
- sent-:感じる
- -mental:単語を形容詞化 (mentが名詞化→alが形容詞化する働きを持つ)
なるほど!
sentは「感じる」
このことを頭に入れたうえで、様々な単語を見ていきましょう!
consent「同意する」
consentは「同意する、賛成する」という意味になります。
これは次の通り分解することが出来ます。
- con-:共に
- -sent:感じる
つまり、
「共に+感じる」
↓
「フムフムなるほど、と一緒に頷く」
↓
「同意する、賛成する」
となるわけです。
ちなみに、consentは自動詞です。
「~に賛成する」の意味で使うときは、必ずtoとセットで使いましょう。
He consented to the proposal.
(彼はその提案に同意した)
assent「同意する」
assentは「同意する、賛成する」という意味になります。consentと同じですね。
これは次の通り分解することが出来ます。
- as-:~の方へ(ad-と同じ)
- -sent:感じる
つまり、
「~の方へ+感じる」
↓
「あるものに対してフムフムなるほどと頷く」
↓
「同意する、賛成する」
となるわけです。
assentは、consentと同じく自動詞です。
assent to~で「~に賛成する」という意味になります。
ちなみに、assentは「よく考えて同意する」という意味合いです。
consentとは微妙にニュアンスが違います。
(普段そこまで気にする必要はない気がしますが)
dissent「同意しない」
dissentは「同意しない、意見が異なる」という意味になります。
これは次の通り分解することが出来ます。
- dis-:反対、分離
- -sent:感じる
つまり、
「反対に+感じる」
↓
「同意しない、意見が異なる」
となるわけです。
dissentも自動詞です。
「~と意見が異なる、~に同意しない」という意味では、fromとセットで使用します。
He dissented from my opinion.
(彼はわたしの意見に同意しなかった)
sense「~を感じる」
senseは「~を感じる」という意味になります。
これはそのまんまですね。sentがやや変化した形です。
- sense:~を感じる
また、名詞としては「感覚、センス」という意味にもなります。
日本語でも「アイツはセンスが優れている」と言ったりしますよね。
なお、sentではなく、
senseを語源とした単語もいくつか存在します。
もしご興味のある方は、こちらの記事 (語源: senseについて)もご覧ください!
scent「匂い、香り」
また、これもほぼそのまんまですが、
scentで「匂い、香り」という意味になります。
「感じること」
↓
「鼻で感じること」
↓
「匂い、香り」
というわけですね。
おわりに
最後までお読みくださりありがとうございました。
ご質問等あれば、コメント欄までお願いします。
コメント
[…] 興味のある方は、こちらの記事(語源sentについて)もお読みください。 […]
[…] 註:ちなみに、sentには感じる (=feel)の意味もあります。それについては、コチラの記事にまとめたので、ぜひ併せてお読みください。 […]
[…] sent (= feel 感じる) […]
「objectは」になってますが、「consentは」のミスですよね。
同様に
「-ject:感じる」は「-sent:感じる」の間違いですよね。
誤字のご指摘誠にありがとうございます。どちらもおっしゃる通りです。修正しておきました。