こんにちは!
講師のNです。
今回は、submit, omit, emit…
の意味を語源から考えてみたいと思います。
全部知らない単語だ…
中心はmit「送る」
今回中心になっているのは、mitです。
mitには「送る (=send)」という意味があります。
たとえばどんな単語に使われているの?
やや難しいかもしれませんが、
transmit「~を伝達する、送る」という単語が比較的知られているかもしれません。
トランスミッター (transmitter)は、
スマホの音楽を車のステレオに伝送する (=送る)機械のことです。
そういえば聞いたことあるかも
ちなみに、transmitは下記のように考えることが出来ます。
- trans-:別の場所へ
- -mit:送る
「別の場所へ+送る」
↓
「~を伝達する、送る」
というわけですね。
mitは「送る」
このことを頭に入れたうえで、様々な単語を見ていきましょう!
submit「~を提出する、~に服従する」
submit「~を提出する、~に服従する」は次のように考えてみましょう。
- sub-:下に
- -mit:送る
つまり、
「下に+送る」
↓
「ハイどうぞ、と目上の人に下からから送る」
↓
「~を提出する、~に服従する」
となるわけです。
モノを下から送るなら「提出」、
自分を下から送るなら「服従」と考えればわかりやすいですね!
omit「~を省略する」
omit「~を省略する」は次のように考えてみましょう。
- o-:反対に (ob-と同じ)
- -mit:送る
つまり、
「反対に+送る」
↓
「反対方向に送って含めない」
↓
「~を省略する」
となるわけです。
emit「(光や熱、ガスなど)を出す」
emit「(光や熱、ガスなど)を出す、放つ」は次のように考えてみましょう。
- e-:外に (ex-と同じ)
- -mit:送る
つまり、
「外に+送る」
↓
「内側にあるものを外へ出す」
↓
「(光や熱、ガスなど)を出す、放つ」
となるわけです。
permit「~を許可する」
permit「~を許可する」は次のように考えてみましょう。
- per-:~を通して、完全に
- -mit:送る
つまり、
「~を通して+送る」
↓
「関所のような場所を通して、その先へ送る」
↓
「~を許可する」
となるわけです。
こんな感じで、関所の許可を得て先へ送っていくイメージでしょうか。
→→→<関所>→→→
仕事でもそうですが、「上司や先輩の許可」を通さなければ、
その先のステップには進めませんよね。
admit「~に入る、~を認める」
admit「~に入る (入学・入場)、~を認める」は次のように考えてみましょう。
- ad-:~に
- -mit:送る
つまり、
「~に+送る」
↓
「~に入る (入学・入場)、~を認める」
となるわけです。
ここでの「入る」は、入学や入場などの意味で使われています。
このことから、「認める」の意味合いも出てくるわけですね。
「入学を認める」という表現があるからね!
commit「~に真剣に取り組む、~を犯す」
commit「~に真剣に取り組む、~を犯す」は次のように考えてみましょう。
- com-:完全に
- -mit:送る
つまり、
「完全に+送る」
↓
「自分の時間や労力をガッツリ送る」
↓
「~に真剣に取り組む、~を犯す」
となるわけです。
commitは下記のように様々な意味を持つのですが、「ガッツリやる→自分を逃げられない状況まで追い込む」と考えると、理解が容易になります。
- ~を犯す
- Vすることを約束する(commit oneself to V/Vingの形で)
- ~に真剣に取り組む、傾注する
- ~を託す
- ~を裁判にかける
- ~をゆだねる
なお、ライザップの「結果にコミットする」もまさにこのイメージですね。逃げられない状況まで、がっつりトレーニングをして、ある結果を約束するイメージです。
committee「委員会」
ちなみに、語尾に-ee「~される人」がつくと、
committee「委員会」という意味になります。
「自分の時間や労力をガッツリ送らされる人」
↓
「委員会」
というわけですね。
-ee「される人」は、
- employee:従業員(=雇用される人)
- trainee:研修生(=トレーニングされる人)
などで出てくるので、要チェックです。
remit「(金銭)を送る、免除する」
remit「(金銭)を送る、~を免除する」は次のように考えてみましょう。
- re-:応酬、後退、元に、再び
- -mit:送る
つまり、
「応酬・後退+送る」
↓
「応酬として送る、後ろ側に送る」
↓
「(金銭)を送る、~を免除する」
となるわけです。
これはイマイチしっくりこないかな
そうかもしれません。笑
まあ、しっくりこないものは、無理に語源で覚える必要はないと思います。
intermittent「断続的な」
intermittent「断続的な、散発的な」は次のように考えてみましょう。
- inter-:間に
- -mit:送る
- ent-:単語を形容詞化
つまり、
「間に+送る+形容詞」
↓
「空き時間で送る+形容詞」
↓
「断続的な、散発的な」
となるわけです。
(おまけ) 語尾が-ssionになると…
さて、intermittentを除き、紹介した単語は全て動詞でした。
実は紹介した動詞は全て語尾が-ssionに変化し、名詞となることができます。
せっかくなので、一覧で名詞化した単語も紹介しておきます。
- submission:提出、服従
- omission:省略
- emission:排出、放射
- permission:許可
- admission:入場料、、入ること、認めること
- commission:委員会、委任、手数料
- remission:免除、(痛みの)軽減
全て、もとの動詞の意味が反映されていますね!
おわりに
最後までお読みくださりありがとうございました。
ご質問等あれば、コメント欄までお願いします。
コメント
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