今回はcome to do/get to do/learn to doの意味の違いをまとめてみました。ざっくり「するようになる」という意味を持ちますが、微妙に意味が異なるのですね。
また、
become to Vという表現がないのはどうして?
なんて質問も生徒からよく受けるので、それについても併せてお答えしたいと思います!
come to do/get to do/learn to doの意味の違いまとめ
まずはcome to do/get to do/learn to doの意味の違いまとめです。
- come to do:(自然と)~するようになる
- get to do:(自発的に)~するようになる
- learn to do:(学んで)~するようになる
* become to VはNG!
よくわからないね!
順番に説明していきます。かっこ内の意味の違いに注目しつつ読んでみてください。
come to do / get to do
come to Vとget to Vはセットで紹介します。
come to Vで「(自然と)~するようになる」、
get to Vで「(自発的に)~するようになる」という意味になります。
例文はコチラです。
He came to love her. (彼は(自然と)彼女を愛するようになった)
He got to know her. (彼は(自発的に)彼女と知り合いになった)
「自然と」、「自発的に」という違いに着目です。
どうしてこんな違いが出るの?
その秘密は、使われている動詞・comeとgetの違いにあります。
comeは「来る」という意味からも分かる通り、「なにかが来るのを受動的に待つ」イメージですね。
自分から何か取りに行く感じではないんです。あくまで「待ち」の姿勢。だから「自然と」というニュアンスが出るんです。
一方のgetは、「取る、得る」という意味からも分かる通り、「何かを積極的に取りに行く」イメージですね。
自分から取りに行くんです。だから「自発的に」というニュアンスが出るんです。
今回の例文で言えば、
come to love(愛するようになる)で、comeを使っているのは、「自然と愛するようになる」というのが一般的だからです。(そうじゃないこともあるかもしれませんが…)
get to know(知り合いになる)で、getを使っているのは、誰かと知り合いになるときは、ある程度「積極的に知り合いになりに行く」というのが一般的だからです。
なお、get to doやcome to doの後ろには、思考や感情、存在(いる・ある)に関する動詞が使われやすいことも併せて押さえておきましょう。
learn to do
learn to doで「(学んで)~するようになる」という意味になります。
例文はコチラ。
He learned to drive a car.
(彼は(学んで)車の運転をするようになった)
なぜ「学んで」というニュアンスを持つかというと、learnは「学ぶ」という意味を持つからですね。
そのため「(学んで)~するようになる」だとか、「~することを学ぶ」といった意味になるのです。
become to Vがない理由
最後に、become to Vがない理由です。
察しの良い方はお気づきかもしれませんが、becomeという動詞を見てください。
become
いかがですか?
becomeには既に、beが含まれているんですね。becomeは、come to beと同じ意味を持つんです。
既に「~になる」というto beを含んでいるので、become to Vの形にはなれないんです。
仮にbecome to Vの形を許してしまうと、toがいくつも含まれてしまうことになりますね。
(come to be to V、とかですね)
そのため、become to Vの形はNGなのです。
おわりに
いかがでしたか? 定型表現を覚えるときには、単語レベルまで分解して考えるのがベストですね。単語レベルで考えることで、意味の違いが明確にわかるのです。
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