今回は、absent, present, represent…
の意味を語源から考えてみたいと思います。
ドキドキ!
中心はsent「存在する」
今回中心になっているのは、sentです。
sentには「存在する、いる、ある (=be)」という意味があります。
たとえばどんな単語に使われているの?
少し難しいですが、
essence「本質」という単語はいかがでしょう?
「~のエッセンスを抽出したこの健康食品は…」といった文脈でたまに使われています。
コレ、本質という意味で使われているんですね。
なるほど!
ちなみに、分解すると次の通りです。
- essen-:存在している
- -ence:単語を名詞化 (性質・行為などの抽象名詞を作る)
つまり、
「存在している+性質」
↓
「本質」
というわけですね。
sentは「存在する」
このことを頭に入れたうえで、様々な単語を見ていきましょう!
註:ちなみに、sentには感じる (=feel)の意味もあります。それについては、コチラの記事にまとめたので、ぜひ併せてお読みください。
absent「不在の」
absentは「不在の、欠席して」という意味になります。
これは次の通り分解することが出来ます。
- ab-:離れて *
- -sent:存在する
* ab-については、「abnormal: 普通ではない、アブノーマル」という表現がピンとくるかもしれません。これは「普通から離れている」という意味なんですね。
つまり、
「離れて+存在する」
↓
「この場にいない」
↓
「不在の、欠席して」
となるわけです。
なお、語尾を変化させれば、次のような意味になります。
余裕があれば一緒に覚えてしまいましょう。
- absence: いないこと、不在、欠席 (-ence: 単語を名詞化)
- absentee: 不在者、欠席者 (-ee: ~する人、される人)
present「出席している」
presentは「出席している」という意味になります。
absentの逆ですね。
これは次の通り分解することが出来ます。
- pre-:前に
- -sent:存在する
つまり、
「前に+存在する」
↓
「目の前にいる」
↓
「出席している、居合わせている」
となるわけです。
なお、「いま目の前にいる」というところから、
presentは「現在の」という意味で使われることもあります。
represent「~を代表する」
representは「~を代表する、表す」という意味になります。
これは次の通り分解することが出来ます。
- re-:再び
- pre-:前に
- sent:存在する
つまり、
「何度も+前に+存在する」
↓
「何度も前で何かする」
↓
「~を代表する、表す、説明する」
となるわけです。
ちょっとわかりにくいかも…
何度も何度も前に出て行くことで、複雑なものが単純化していくイメージです。同じ作業を繰り返せば、無駄なものがそぎ落とされてシンプルになっていきますよね。
それが、
- ~を代表する(=複雑な大多数の意見を一人がシンプルに代表する)
- ~を表す(=複雑な概念などを、シンプルな記号などが表現する)
- ~を説明する(=複雑な事象・出来事を単純化して説明する)
という意味を持つようになるわけですね。
おわりに
いかがでしたか? 語源を押さえれば、様々な単語を一気に本質理解することが出来ますね!
コメント
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