今回は、inform A of Bという形の表現とinform 人 thatへの書き換えを取り上げます。
また、他にも類似表現がいくつかあるので、これを機会にまとめて紹介したいと思います。
inform 人 of モノには、なぜofを使うの?
inform A of Bの表現でなぜofを使うのか、という理由も含めて説明するので大丈夫です!
ofのイメージさえつかんでしまえば、暗記はカンタンです!
inform A of B型の動詞まとめ
まずはinform A of Bという形をとる動詞をまとめて紹介します。
微妙な違いはあれど、全てofが同じ意味で使われています。
なお、
- A=人
- B=モノ
という語順になります。
- inform 人 of モノ:人にモノについて知らせる
- convince 人 of モノ:人にモノを納得させる、確信させる
- persuade 人 of モノ:人にモノを納得させる、信じさせる
- remind 人 of モノ:人にモノを思い出させる
- warn 人 of モノ:人にモノを警告する
→ofは「~について」というイメージ!
→全て「人+that SV」への書き換えが可能!
わかるような、わからないような…
一気に理解するために、前置詞ofのイメージを説明します。その後、個別の表現を例文付きで紹介します。
「人+that SV」への書き換えが可能という部分は、例文紹介と一緒に説明します。
前置詞ofのイメージは「所属からの分離」
前置詞ofのイメージは、ズバリ「所属からの分離」です。
前置詞ofには、「もともと所属していたところから分離する」というニュアンスがあるんです。
実は、分離のofの意味を強調したのが、offという単語の成り立ちです。offにもやはり分離の意味合いがありますよね。
下の図がofのコアイメージです。もともと所属していたBから、Aだけが分離して離れていく、というイメージで捉えてください。
で、ofの基本的な意味は「分離」なのですが、「分離前にBに所属していたこと」に焦点を当てると、「所属」の意味にもなるのです。
さらに、「Bに所属」しているということは、「Bについて、何かを詳しく述べたり考えたりする」ことにつながります。そこから「Bについて」という訳を持つようになるのです。これが今回のinform 人 of モノの“of”の正体です。
身近なところでは、think of~で「~について考える」というofの使い方がありますね。
ものすごくざっくりいうと、aboutと同じ意味で使われています。大まかには、「of≒about (~について)」という理解でまずは大丈夫です。
なお、厳密にいうと、ofはもともと「所属」していたイメージが伴うので、より核心/本質に迫る部分を考えているイメージがあります。一方、aboutのイメージは「周囲」なので、周辺をざっくりなぞるイメージがあります。
ofとaboutのイメージは下記の記事で取り上げているので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。5それぞれ5分程度で読めます。
参考記事:前置詞ofをイメージで理解する
参考記事:【イメージ理解】aboutの意味・用法まとめ6選【前置詞・副詞】
inform 人 of モノ
では、順番に見ていきましょう。inform 人 of モノで「人にモノについて知らせる」という意味になります。
先ほどの説明の通りですね。ofを「~について」と訳しています。
例文はコチラ。me(わたし)に、her arrival(彼女の到着)について知らせたという文です。
He informed me of her arrival.
(彼はわたしに彼女の到着を知らせた
≒直訳:彼はわたしに彼女の到着について知らせた)
また、この文は次のように書き換え可能です。
He informed me that she had arrived.
(彼はわたしに、彼女が到着したということを知らせた)
思う・言う・伝える…などの情報伝達系の動詞は、たいていthatの形をとることが出来るんですね。
今回のinform(知らせる)なんて、まさにドンピシャです。むちゃくちゃ情報伝達してますね。というわけで、thatの形への書き換えもOKなのです。
ただ、人 that SVの「人」の部分を忘れないでくださいね!「人」の部分は省略不可です。
(あと、thatも普通省略しません)
これから紹介するほかのパターンも全て一緒です。
人 that SVへの書き換えが可能です。
convince 人 of モノ
convince 人 of モノで「人にモノについて確信させる、納得させる」という意味になります。
先ほどの説明の通りですね。ofを「~について」と訳しています。
例文はコチラ。
He convinced me of her sincerity.
= He convinced me that she was sincere.
(彼はわたしに彼女が誠実であることを確信させた)
me(わたし)に、her sincerity(彼女の誠実さ)について確信させたという文ですね。
書き換えにも注目です。
persuade 人 of モノ
サクサクいきましょう。persuade 人 of モノで「人にモノについて説得する、納得させる」という意味になります。
例文はコチラ。
He persuaded me of her honesty.
= He persuaded me that she was honest.
(彼はわたしに彼女が正直であることを確信させた)
ちなみに、honestとsincereの違いは下記のとおりです。
- honest:真実を伝えるために、何かを話す/行動する、というイメージ
- sincere:本心を偽らずに話す/行動する、というイメージ
わかりにくいですが、sincereの方がピュアな感じがしますね。
remind 人 of モノ
remind 人 of モノで「人にモノについて思い出させる」という意味になります。
例文はコチラ。
He reminded me of my homework.
= He reminded me that I had to do my homework.
(彼はわたしに、宿題について思い出させた
= 彼はわたしに、わたしが宿題をやらねばならぬことを思い出させた)
宿題は、忘れたままの方が幸せだったかもしれません…。
warn 人 of モノ
これでラストです。
warn 人 of モノで「人にモノについて警告する」という意味になります。
例文はコチラ。
He warned me of a great danger.
= He warned me that there would be a great danger.
(彼はわたしに、重大な危険について警告した
= 彼はわたしに、重大な危険があることを思い出させた)
おわりに
いかがでしたか? 「~について」という意味合いで一網打尽に理解できますね。
今回は、直訳調で例文を訳しましたが、「~について」の部分は「~を」と訳した方が自然な日本語になることもあります。文脈次第で適当に処理してOKです。
ただ、根本には「of=~について」というイメージがあることを忘れないでくださいね。
コメント
ofが「所属」の意味をもつとしても、なぜ「~について」という日本語訳になるのかわかりません。むしろ、「~について」に相当するのは、regarding,about,onなどではないでしょうか?
また、上記の例
He informed me of her arrival.
でいうofに関しては、具体的に何が何に所属しているのか知りたいです。
「Bに所属」しているということは、「Bについて、何かを詳しく述べたり考えたりする」ことにつながります。そこから、「~について」という意味になります。
また、「~について」の意味で用いられる際は、「所属」の意味が薄まっているので、「何に所属しているのか?」はあまり考える必要がないと思います。(of arrivalも「所属」の意味を離れているので、「何に所属しているのか?」は考える必要がないですし、考えてもあまり良い答えが出てこない気がします。大切なのは「所属⇒~について」という意味の飛び方を感覚的に理解することと思われます)
お礼が遅くなり申し訳ありません。
ご説明を読み、理解できました。
ありがとうございました。
返信が遅くなりすみません。
ご説明を読んだらよくわかりました。
ありがとうございました。