今回は英語のアクセントは母音にのるのか?という話について考えてみたいと思います。
英語の発音って、英語を学ぶ際ムチャクチャ重要です。
…が、なぜか日本では発音に関する授業がほとんどありません。そこで今回は、アクセントに関する基礎事項をまとめてみました。
英語のアクセントは…母音のみ?
まずはザクっとまとめから掲載しておきます。
一言で超ざっくり言うと、「アクセントは母音にのる」という理解でOKです。
- 母音が1つの音節を形成する
- アクセントは音節にのる
⇒ざっくりとは、「母音にアクセントがのる」と考えてよい
- 子音だけで1つの音節を形成することもある
- 子音だけで音節を作れるのはl, m, nのみ
⇒ただし、子音だけで作られる音節にアクセントがのることは、調べた限りなさそう(2020.5時点。もし例外があれば追記します)
一つずつ詳しく見ていきましょう。
母音が1つの音節を形成する / アクセントは音節にのる
まず、基本的には母音が一つの音節を形成します。
たとえば、下記の単語を見てください。それぞれ母音の数で音節が決まっています(かっこ内が音節の区切りです)。
- cat (cat)
- Japan (ja・pan)
- television (tel・e・vi・sion)
そして、アクセントは音節単位にのってきます。
つまり、
- 母音を中心に1つの音節を形成 = 母音にアクセントがのる
と考えてよさそうです。
※専門書を読むと「アクセントは音節にのる」という記述がなされているので、「アクセントは母音」にのるという記述は100%厳密ではないかもしれませんが、わかりやすさを優先してこのような記述にしています。
先ほどの単語では、下記の赤字部分にアクセントがのっています。全て母音部分ですね。
- cat (cat)
- Japan (ja・pan)
- television (tel・e・vi・sion)
子音だけで1つの音節を形成することもある / 子音だけで音節を作れるのはl, m, nのみ
一方、なんと子音だけで1つの音節を形成することもあります。
たとえば、下記の単語です。
- prism (pri・sm)
mの響きが大きいために、一つの音節とみなされるのですね。
このように子音だけで音節を形成できるのはl, m, nだけです。
それぞれのパターンを詳しく見ていきましょう。
“t/d/n + 弱い母音 + l”
- fatal (fa・tal)
- medal (me・dal)
- final (fi・nal)
“子音字 + l + e”
- people (peo・ple)
- bicycle (bi・cy・cle、cyの部分は/si/と発音している)
- puzzle (puz・zle)
※tal, dal, nal, leは、つづりの上では語尾に母音が含まれていますが、発音記号上は母音が含まれていません。
<mの場合>
“-ism”で終わる単語
- prism (pri・sm)
<nの場合>
“d/t + 弱い母音 + n”
- garden (gar・den)
- Latin (la・tin)
※den, tinは、つづりの上では語尾に母音が含まれていますが、辞書によっては、発音記号上は母音が含まれていません。
ただ、これら子音だけで作られた音節にアクセントが来るパターンは、調べた限りなさそうでした。
そのため、ザックリとした結論としては、「アクセントは母音にのる」と考えてよさそうです。
まとめ
いかがでしたか? 最後にポイントをまとめておきます。
- 母音が1つの音節を形成する
- アクセントは音節にのる
⇒ざっくりとは、「母音にアクセントがのる」と考えてよい
- 子音だけで1つの音節を形成することもある
- 子音だけで音節を作れるのはl, m, nのみ
⇒ただし、子音だけで作られる音節にアクセントがのることは、調べた限りなさそう(2020.5時点。もし例外があれば追記します)
“t/d/n + 弱い母音 + l”
- fatal (fa・tal)
- medal (me・dal)
- final (fi・nal)
“子音字 + l + e”
- people (peo・ple)
- bicycle (bi・cy・cle、cyの部分は/si/と発音している)
- puzzle (puz・zle)
※tal, dal, nal, leは、つづりの上では語尾に母音が含まれていますが、発音記号上は母音が含まれていません。
<mの場合>
“-ism”で終わる単語
- prism (pri・sm)
<nの場合>
“d/t + 弱い母音 + n”
- garden (gar・den)
- Latin (la・tin)
※den, tinは、つづりの上では語尾に母音が含まれていますが、辞書によっては、発音記号上は母音が含まれていません。
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