今回は「母音と母音字」/「子音と子音字」の違いについてまとめてみました。
発音を詳しく学ぶ上で外せない用語ですが、意外と混同している方が多い気がします。
今回は、そんな用語をサクッと説明してみました。
まずは基本用語をきっちり確認し、英語の正しい発音を学んでいきましょう!
「母音と母音字」/「子音と子音字」の違い
「母音と母音字」/「子音と子音字」の違いは下記のとおりです。
- 母音字:母音の文字(a, e, i, o, u + y*)
- 母音:母音の音
- 子音字:子音の文字(a, e, i, o, u + y* 以外)
- 子音:子音の音
* yは母音字と子音字のどちらにも分類され得ます。たとえば次の単語を見比べてみてください。boy(ボーイ)、young(ヤング)。boyでは、yが母音として発音されているのに対し、youngではyが子音として発音されていますね。このようにyは、後ろの方では母音字、先頭では子音字の働きをします。
ちなみに、「hもhour(アウアー)、hi(ハイ)のように、母音字と子音字のどちらとしても機能するじゃないか! hも母音字じゃないか!」というツッコミが入りそうですが、この場合のhは発音されていない(=hourでのhは文字として存在するのみで、音としては存在していない)のです。hが母音として発音されているわけではないので、hを母音字とはみなしません。このように、文頭のhの発音が落ちることは、フランス語なんかでもよく起こる現象です。
母音字や子音字は、文字のことを意味するのに対し、
母音や子音は、音のことを意味します。
どっちも同じじゃないの?
かなり違います。
たとえばaで考えてみましょう。
文字としてのa、つまり母音字としてのaはこれ一つしか存在しません。
一方、音としてのaはいくつか読み方が存在します。下記の単語を見てください。
- cat(キャット 、aは「アとエの中間 /æ/」と発音)
- make(メイク、aは「エイ /ei/」と発音)
同じaという文字なのに、音が全く違いますよね。
このように、英語の場合は文字と音の関係がかなりバラバラなので、母音/母音字、子音/子音字を混同しないよう、特に注意を払う必要があるのです。
なお、母音字は、a, e, i, o, uが基本ですが、yも母音字とみなされることがあります。たとえば、playやstayなどが母音字のyと考えられますね。
※「なぜcatとmakeが異なる読み方になっているのか?」は下記の記事をご参照ください。3分程度で理由がスッキリわかります。
まとめ
いかがでしたか? 今回の記事が知識の整理につながったのであればうれしいです。
コメント