今回は「~になる」という英語表現を紹介したいと思います。
becomeとか?
実はいろんな表現があり、それぞれ意味が異なるんですね。これを機会に、様々な「~になる」表現をマスターしてしまいましょう!
「~になる」の表現まとめ
まずは「~になる」という表現をまとめてみましょう。
- go:(悪い状態に)なる
- come:(良い状態に)なる
- get:(短い時間をかけて)なる
- become:(長い時間をかけて)なる
- turn:(全く違う状態に)なる
- fall:(ある状態に急に)なる
全て直後にC(補語)がきて、「Cになる」という意味になります。ただ、ニュアンスがそれぞれ違うんですね。
違いがわからない! お手上げ!
単語の意味を丁寧に見ていけば大丈夫。一つずつ説明していきます。
go / come C
goで「(悪い状態に)なる」という意味、comeで「(良い状態に)なる」という意味になります。
この二つはセットで覚えてしまいましょう。
どうしてこんな意味になるの?
goとcomeの意味の違いから考えてみましょう。
- goにはある場所から離れる
- comeにはある場所へ近づく
という意味があるんですね。
たとえばコチラの例文を見てください。
Takashi went to America 1 year ago.
(タカシは一年前アメリカへ行った)
これはいいですね。
「タカシがアメリカへ行った」というのは、「この場所を離れて遠いアメリカへ行った」ということを意味しているんです。
では、コチラの例文はどうでしょう。
“Dinner’s ready.” / “I’m coming.”
(「ご飯できてるよ」/「いま行くよ」)
日本語にすると「行く」という意味ですが、英語ではcomeを使っています。
comeは「くる」という意味でしょ!
先ほどの話を思い出してください。
goにはある場所から離れる、
comeにはある場所へ近づくという意味があるんです。
この会話では、「話の中心=ご飯を食べる場所」ですね。
タカシはそこへ呼ばれているんです。近づくよう声を掛けられているんです。
つまり、話の中心へ近づくので、comeを使っているんですね。goは、話の中心から離れるニュアンスを与えてしまうので、ここで使うのは適切ではないのです。
これを踏まえたうえで、
- goで「(悪い状態に)なる」
- comeで「(良い状態に)なる」
をみるとどうでしょう。
離れていくgoをマイナスイメージ、
近づいてくるcomeをプラスイメージで捉えていることがわかりますね。
二つの単語のイメージの違いが、そのまま意味の違いにつながっているわけなのです。
例文はコチラ。
Meat goes bad soon.
(肉はすぐに悪くなる
≒直訳:肉はすぐに悪い状態になる)
Dreams come true.
(夢はかなう
≒直訳:夢は本当の状態になる)
特にgoはよく使われる表現が多いので、代表的なものを例文で紹介しておきます。
go bankruptで「破産する」
The company went bankrupt.
(その会社は破産した)
go wrongで「うまくいかない」
The mission went wrong. (そのミッションはうまくいかなかった)
The engine went wrong. (そのエンジンは故障した)
go madで「おかしくなる」
He went mad. (彼は頭がおかしくなった)
get / become C
getで「(短い時間をかけて)なる」という意味、becomeで「(長い時間をかけて)なる」という意味になります。
これは例文を見た方が早いかもしれません。下のような文を一度は見たことがあるハズです。
getは短い時間での変化、
becomeはある程度長い時間での変化を意味することがわかりますね。
It gets dark soon during winter.
(冬の間は、すぐに暗くなる)
He wants to become a doctor.
(彼は医者になりたい)
turn C
ここからは単独での紹介です。turnで「(全く違う状態に)なる」という意味になります。
turnには「曲がる、回す」といったイメージがあるため、上記のような意味になっています。
たとえば、角を曲がったりすれば、全く違う景色が見えてきますもんね。今回のturnも「くるっと全く違う状態になる」イメージを含んでいます。
こちらが例文です。
The leaves has turned red.
(木の葉が赤くなった)
The traffic light turned red.
(信号は赤に変わった)
fall C
fallで「(ある状態に急に)なる」です。
fallには「落ちる」という意味があるので、ある状態にストンと落ちると考えれば、「急に」というニュアンスも納得です。
こちらが例文です。
He fell ill.
(彼は病気になった)
fall inの形になっていますが、ニュアンスは同じです。ストンと恋に落ちてしまう感じです。
He fell in love with her.
(彼は彼女と恋に落ちた)
おわりに
いかがでしたか? 単語を一つずつ拾っていけば、「なぜそういう意味になるのか?」も納得できますね。
「違いがわからない!」「なぜこんな意味になるの?」と迷ったときは、単語レベルで意味を捉えると納得いくことが多いです。ぜひ、今後の勉強で実践してみてくださいね。
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