【なぜ?】時/条件の副詞節内でwillを使えない理由 -willが使える場合とは

形容詞・副詞

 

今回は時/条件の副詞節内でwillを使えない理由を解説してみました。

 

また、ある条件を満たせば時/条件の副詞節内でwillを使えることもあります。

 

一体どのようなことなのか?

 

一緒にわかりやすく確認していきましょう!

 

時/条件の副詞節内でwillを使えない理由

時/条件の副詞節内でwillを使えない理由は下記の通りです。

 

時/条件の副詞節内でwillを使えない理由
  • 心の中では「事実」になっているから(「もし~だろうであれば、…だろう」だと意味が通らない)

 

 

例文でチェックしてみましょう。

 

たとえば、下記の文でifやwhenが副詞のカタマリになっていますが、「未来の出来事」を意味しているにもかかわらず、その中でwillではなく現在形を使っています。

〇:When you go out, please call me.

×:When you will go out, please call me.

(外出するとき、わたしに電話してください)

 

〇:If it rains, I will stay home.

×:If it will rain, I will stay home.

(もし雨が降れば、わたしは家にいるつもりだ)

 

〇:Unless you study hard, you will fail in your exam.

×:Unless you will study hard, you will fail in the exam.

(一生懸命勉強しないと、きみは試験に落ちるよ)

 

 

どうして未来の出来事なのにwillを使えないの?

 

 

 

 

例えばifの文で考えてみましょう。willには「~だろう」と未来の出来事を推量する意味が込められていますが、「もし雨が降れば」というifの文は、書き手の心の中で事実になっているのです。

 

仮にif内でwillを使ってしまうと、「もし雨が降るだろうならば、わたしは家にいるだろう」と不自然な和訳になってしまうことからも納得がいくと思います。

〇:If it rains, I will stay home.

(もし雨が降れば、わたしは家にいるつもりだ)

 

×:If it will rain, I will stay home.

(もし雨が降るだろうならば、わたしは家にいるつもりだ)

 

時/条件の副詞節内でwillを使える場合とは

一方、時/条件の副詞節内でwillを使える場合というのもいくつか存在します。

 

時/条件の副詞節内でwillを使える場合
  • 名詞節や形容詞節の場合
  • willが「意志: ~するつもりだ」という意味の場合(副詞節内でも使用可)

 

名詞節や形容詞節でwillを使える場合

まずは名詞節や形容詞節でwillを使える場合から考えてみましょう。

 

たとえばifやwhenで考えてみます。

 

ifは副詞のカタマリなら「もし~なら」という意味になりますが、ifが名詞のカタマリなら「~かどうか」という意味になります。この場合、ifの中でwillを使うのは全く問題ありません。

I don’t know if he will come to the party.

(わたしは、彼がパーティーにくるかどうかわからない)

 

 

また、whenも同様です。名詞のカタマリとして「いつ~するか」という間接疑問文として使われる場合や、関係副詞のカタマリとして直前の名詞を修飾する場合、willを使っても問題ありません。

I don’t know when he will come to the party.

(わたしはいつ彼がパーティーに来るのかわからない)

 

I don’t know the time when he will come to the party.

(わたしは彼がパーティーに来る時間を知らない)

 

 

関係副詞whenでもwillを使えるのはどうして?

 

関係副詞whenは、直前のthe timeという名詞を修飾している(=詳しく説明している)のですね。名詞を修飾するので、whenは形容詞として機能しています。whenは形容詞のカタマリなので、willを使っても問題ないというわけです。

※ちなみに、「関係副詞」という名前は、whenのカタマリの中でwhenが副詞として働いていることに由来します。この点は【わかりやすく】関係副詞 全種類の使い方を読み、関係副詞の成り立ちを理解すると、「なるほど!」となるはずです。

 

willが「意志: ~するつもりだ」という意味の場合

willが「意志: ~するつもりだ」という意味の場合も、willは使用可能です。

 

この場合、副詞節の中でもwillが使用可能である点に注目です。

 

 

例文はコチラです。

If you will study harder, I will help you.

(もし君がもっと一生懸命勉強するつもりなら、わたしが君を助けてやろう)

 

 

willは「~だろう」という意味ではなく、「~するつもりだ」という意志の意味で使用されていますね。このような場合、副詞のカタマリの中でもwillは使用可能です。

 

おわりに

いかがでしたか? 後半は少し難しかったと思いますが、大学受験やTOEICなどの資格試験でも頻出の文法事項でした。

 

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