今回は、
capable, capacity, caption…
の意味を語源から考えてみたいと思います。
どんな説明になるのかな?
中心はcap「つかむ」
今回中心になっているのは、capです。
capには「つかむ (=take)」という意味があります。
例えばどんな単語に使われているの?
たとえば
capture「~を捕まえる、とらえる」
というのはどうでしょう?
パソコンなんかで、
「画面をキャプチャする (=パソコンの表示画面を切り取って保存する)」
とよく言いますよね。
なるほど!
ちなみに、captureは次のように分解できます。
- cap-:つかむ
- -ure:単語を名詞化 (今回の単語は名詞ではなく動詞になっています。こういうこともたまに起こります)
つまり、
「つかむ」⇒「ある場面・モノ・人を捕まえる」⇒「~を捕まえる、捉える」
ということですね。
capは「取る」
このことを頭に入れ、いくつかの単語を見ていきましょう!
※1
なお、同じく「取る」という意味になる語源には下記のようなものもあります。よろしければ併せてお読みください。
※2
なんと、語源capには「頭」という意味もあります。よろしければコチラの過去記事もお読みください。(ムチャクチャあっさりしています)
capable「能力がある、有能な」
capable「能力がある、有能な」は次のように考えてみましょう。
- cap-:つかむ
- -able:出来る
つまり、
「つかむことが出来る」
↓
「つかむことが出来るくらい能力がある」
↓
「能力のある、有能な」
となるわけです。
ちなみに、capableは次のような形で使われます。
特に下の例文のbe capable of Vingの形は要チェックです。
He is a capable doctor.
(彼は有能な医者だ)
He is capable of handling a large order.
(彼は大量の注文をさばく能力がある)
capacity「収容力、能力」
capacity「収容力、能力」は次のように考えてみましょう。
- cap-:つかむ
- -ity:単語を名詞化 (状態、性質、程度などを示す名詞を作る)
つまり、
「つかむ+名詞(程度)」
↓
「このくらいの程度つかめるコト」
↓
「収容力、能力」
となるわけです。
日本語でも「キャパオーバー」「キャパを超えている」なんて言ったりしますよね。
capacityは無理に語源で覚えなくてもよさそうです。
caption「説明、見出し」
caption「説明、見出し、キャプション」は次のように考えてみましょう。
- cap-:つかむ
- -ion:単語を名詞化
つまり、
「つかむ+コト」
↓
「内容をつかむコト」
↓
「説明、見出し、キャプション」
となるわけです。
これも「キャプションを付ける (=見出しの説明を付ける)」
という日本語表現が浸透していますから、無理に語源で捉えなくてもOKです。
おわりに
いかがでしたか? 語源から単語を捉えると、単語が覚えやすい&イメージを鮮明につかむことが出来ると思います。
もしよろしければ、【英語語源】語根・単語イメージ一覧に英語の語源を一覧でまとめてあるので、チェックしてみてくださいね。
コメント
[…] 【語源cap取る】capable, captureなど […]
[…] cap (= take つかむ) […]