今回はseldom/rarely/hardly/scarcelyの違いについてまとめてみたいと思います。
これらは準否定語と呼ばれる単語ですが、ほんの少し注意が必要な単語なのですね。
どこに注意すべきなのか? 派生表現も一緒にチェックしていきましょう!
seldom/rarely/hardly/scarcelyの違い
seldom/rarely/hardly/scarcelyの違いは下記の通りです。大きく2種類に分けられます。
- seldom、rarely:頻度(めったに~ない)
- scarcely、harldy:程度(ほとんど~ない)
⇒文中での位置はnotと同じ!
※seldomとscarcelyに比べ、rarelyとhardlyの方が口語的
「頻度に関する表現なのか? 程度に関する表現なのか?」が大きな違いです。
また、準否定語と呼ばれるだけあり、文中ではnotと同じ位置に来ます。
例文はコチラです。意味合いの違いと、準否定語の位置 (notと同じ位置にくる)点を確認してくださいね。
The dog seldom bites. (そのイヌはめったに噛まない)
The dog does not bite. (そのイヌは噛まない)
We hardly know him. (私たちは彼をほとんど知らない)
We do not know him. (私たちは彼を知らない)
その他の派生表現
その他の表現もチェックしてみましょう。
- hardly any A、scarcely any A:程度 (ほとんどAがない)
- hardly ever、scarcely ever:頻度(めったにない)
⇒文中での位置はnotと同じ!
ここではanyとeverに注目してください。
それぞれ、
- any: 程度
- ever: 頻度
を表す表現です。
hardly/scarcelyは、any/everにくっついているだけで、
「文全体が程度なのか頻度なのか?」はany/everが決定しているのですね。
コチラが例文です。先ほどと同じく、notと同じ位置に来ている点も注目してくださいね。
There are hardly any flowers in our garden.
There are scarcely any flowers in our garden.
(私たちの庭にはほとんど花がない)
We hardly ever go on a trip alone.
We scarcely ever go on a trip alone.
(私たちは一人で旅行をめったにしない)
まとめ
いかがでしたか? 最後にポイントを改めてまとめておきます。
- seldom、rarely:頻度(めったに~ない)
- scarcely、harldy:程度(ほとんど~ない)
⇒文中での位置はnotと同じ!
※seldomとscarcelyに比べ、rarelyとhardlyの方が口語的
- hardly any A、scarcely any A:程度 (ほとんどAがない)
- hardly ever、scarcely ever:頻度(めったにない)
⇒文中での位置はnotと同じ!
試験問題のほか、英作文でも細かい使い分けができるようになると良いですね。
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