今回はimportant to/forの違いをまとめてみました。
どちらも「~にとって重要だ」という意味になるのですが、ニュアンスが微妙に変わってきます。
一体どのような違いがあるのか? イメージと一緒にサクッと確認してみましょう!
important to/forの違い
important to/forの違いは下記のとおりです。
<意味の違い>
- important to~: ~にとって重要(客観的)
- important for~: ~にとって重要(ある目的のために重要/主観的)
<イメージの違い>
- to: 何かに直接到達。打算などが挟まれる余地がないため客観的
- for: 目的のイメージ。打算的イメージで主観的
一体どういうことなのか? もう少し詳しく見ていきましょう。
toのイメージ
toには到達のイメージが伴います。
たとえば、
“I went to Hokkaido. (わたしは北海道へ行った)”
という文を考えてみましょう。
これは、「わたし」が「北海道へ到達」したことを意味するのですね。
北海道へ行きつく途中で倒れたり、引き返したりはせずに、
きちんと北海道まで到着しているのです。
矢印の終着点に意識が向いているイメージです。
たとえば、”My family is important to me. (家族は私にとって重要だ)”という文は、「家族が重要」という事実がわたしに直接届いている感じがします。
とにかく有無を言わさず直接届いているので、「とにかく家族は大切なのだ」、「客観的にみて大切なのだ(あまり打算的でない感じ)」というニュアンスが生じます。
forのイメージ
一方、forには「~するために」という目的の意味を持つことがあります。
“a present for you (君のためのプレゼント)”は「君という存在を目的にしたプレゼント」というイメージですよね。
そのため、”My family is important for me. (家族は私にとって重要だ/私のために重要だ)”という文は、「家族が重要」なのは「わたしという存在のため/目的のためなのだ」という響きがあります。何か打算的な感じもします。
したがい、”My family is important for me.”という文はやや特殊な響きがあります。通常、家族というのは打算抜きに重要なものであるからですね。
一方、”Studying English is important for me. (英語を勉強することはわたしにとって重要だ)”は、「英語を勉強することは重要だ」という事実が「わたしという存在のため/私の存在の得になるから」というイメージでつながっていくので、それほど違和感がない文になります。
まとめ
いかがでしたか? 改めてまとめを見てみましょう。ぐっと頭に入りやすくなっているはずです。
<意味の違い>
- important to~: ~にとって重要(客観的)
- important for~: ~にとって重要(ある目的のために重要/主観的)
<イメージの違い>
- to: 何かに直接到達。打算などが挟まれる余地がないため客観的
- for: 目的のイメージ。打算的イメージで主観的
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