【前置詞でわかる】listen to/ listen forの意味の違いとは【イメージ理解】

前置詞

 

突然ですが、listen toとlisten forの違いはご存知でしょうか。

 

listen toは知っている方が多いと思いますが、listen forは意外と知らない方が多いと思います。

 

実は意味に大きな違いがあるので、今回はそれをサクッと解説してみたいと思います。ポイントは前置詞です。

 

listen toとlisten forの違い

まずは結論から。listen toとlisten forの違いは下記の通りです。

 

ポイント

<意味の違い>

  • listen to~: ~を聞く、~に耳を傾ける(実際に聞く)
  • listen for~: ~に耳を澄ます、~に聞き耳を立てる (実際に聞くかは不明)
<ポイント>
  • toは到達
  • forは方向性

 

 

「~を聞く」という訳からもわかる通り、listen toは「実際に話を聞く」というところまで含む表現です。

 

一方、「~に耳を澄ます」という訳からもわかる通り、listen forは「そちらの方へ注意を向けるだけ(実際に話を聞くかはわからない)」という表現です。

 

 

 

例文はコチラです。

I listened to the radio.

(私はラジオを聴いた =実際に内容を聞いた)

 

I listened for the radio.

(私はラジオに耳を澄ました =実際に内容が聞こえたかは不明)

 

ヒミツは前置詞の違い

上記の意味の違いが生じる理由は、ズバリ前置詞のイメージの違いです。

 

 

toは「到達」というイメージを持ちます。「実際にある場所に到達する」というところまで含意するのですね。

 

一方のforは「方向性」というイメージを持ちます。「ある場所へ向かうが、そこへ実際に到達するかは不明」という含意を持つのですね。

 

 

 

例文で見てみましょう。

 

上の表現では「実際に大阪へ行ったこと」と到達を意味しますが、下の表現では「実際に大阪へ行ったかは不明。あくまで向かっただけ」という方向性を意味します。

He went to Osaka.

(彼は大阪へ行った =実際に行った)

 

He left for Osaka.

(彼は大阪へ出発した =向かっただけ。実際到達したかは不明)

 

 

to/forの違いがわかると、listen to/listen forのイメージの違いがわかりますね。

 

「聞く」という行為が、

  • to⇒「音源に到達」
  • for⇒「音源への方向性だけ」

という違いにつながっているのです。

 

 

それを理解したうえで、先ほどの例文を眺めてみるとしっくりくると思います。

I listened to the radio.

(私はラジオを聴いた =実際に内容を聞いた)

 

I listened for the radio.

(私はラジオに耳を澄ました =実際に内容が聞こえたかは不明)

 

look atとlook forの違い

ちなみに、listen toとlisten forの違いは、look atとlook forの違いと似ています。

 

atは一点を指すイメージ、forは方向性のイメージで捉えられます。

  • look at~: ~を見る(実際に見る/実際に到達)
  • look for~: ~を探す(実際に見るかは不明/方向性だけ)

 

 

例文はコチラです。

 

「look: 見る」という行為が届いている/届いていない(方向性だけ)という意味の違いに注目してください。

I looked at the dog.

(私はその犬を見た =実際に見る)

 

I am looking for the dog.

(私はその犬を探している =実際に見るかは不明)

 

まとめ

いかがでしたか? 最後にlisten toとlisten forの違いを再掲しておきます。グッと頭に入りやすくなっているはずです。

 

ポイント

<意味の違い>

  • listen to~: ~を聞く、~に耳を傾ける(実際に聞く)
  • listen for~: ~に耳を澄ます、~に聞き耳を立てる (実際に聞くかは不明)
<ポイント>
  • toは到達
  • forは方向性

 

 

このように、表現の細かい部分に注意を払うと、英語学習が一気に楽しくなると思います。

 

なお、前置詞等についてもっと知りたいという方は、

が大まかなイメージを理解するのに役に立つと思います。

 

 

 

 

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