今回は「我慢する」という意味を持つ単語の違いについてまとめてみたいと思います。
bear/stand/withstand/endure/put up withなど、数が多いですが、イメージで捉えていけば理由もわかります。
きっと違いをマスターすることが出来ますよ!
「我慢する」bear/stand/withstand/endure/put up withの違い
まずはbear/stand/withstand/endure/put up with「我慢する」という意味・用法の違いをざっとまとめてみました。
- bear: ~を我慢する (グッと辛抱、書き言葉)*
- stand: ~を我慢する (グッと辛抱、話し言葉)*
* canを伴う否定文/疑問文で使用されやすい
- withstand: ~に耐える (外の力に抵抗)
- endure: ~に耐える (内側でじっと耐える)
- put up with: ~を我慢する (仕方なく受容)
これだけだとよくわからないと思います。具体的な説明は、例文と一緒に見ていきましょう!
「我慢する」の例文
「我慢する」の例文は下記のとおりです。
bear / stand
まずはbear / standです。canを伴う否定文/疑問文で使用されやすいです。
どちらも何かをグッと辛抱するイメージがあり、
- bearは書き言葉
- standは話し言葉で好まれる傾向
があります。
両者には、
- bearは重いモノにグッと耐えるイメージ
- standは逆向きの力にグッと耐えてその場に立ち続けるイメージ
があります。
bearのイメージ図
standのイメージ図
bearの過去分詞は「born: 生まれる」です。これは、「赤ん坊などの重いものをグッと産み落とす」イメージを持っています。まさに、「bear: 重いモノにグッと耐えるイメージ」ですね。
一方、standは「stand: 立つ」という意味を持ちますが、「イヤなものがびゅうびゅう吹き続ける中、その場に立ち続ける ⇒何かを我慢するイメージ」につながります。
例文はコチラです。グッと耐えるイメージで目を通してくださいね。
I can’t bear the thought of living alone.
I can’t stand the thought of living alone.
(わたしは一人で生きていくのに我慢できない)
withstand
withstandです。
外部からの力に抵抗するイメージの強い単語です。
というのも、withは「against: ~に対して」が語源となっているのですね。
- with (=against): ~に対して
- stand: 我慢する(グッとその場に立って辛抱する)
というイメージです。
withstandのイメージ図
例文は下記の通りです。
He withstood the temptation.
(彼は誘惑に耐えた)
They withstood the invaders.
(彼らは侵略者に耐えた)
The bridge withstood the storm.
(その橋は嵐に耐えた)
endure
endureです。
endureには、何かに長期間耐えるイメージがあります。
これは語源から考えると納得で、「中にグッと何かを持っておくイメージ」を持つのです。
- en: 中に
- dure: 継続する
ちなみに、「dure: 継続する」は、「during: ~の間」と同じ語源です。duringも「ある期間の継続」に焦点が当たっていますよね。
例文は下記の通りです。グッと内側で耐えるイメージを大切にしてくださいね。
He couldn’t endure her stupidity.
(彼は、彼女の愚かさに耐えられなかった)
He can’t endure staying home so long.
(彼は、そんなに家に長くいるのに耐えられない)
He had to endure the pain all night long.
(彼は、一晩中痛みに耐えなければいけなかった)
put up with
put up withです。
この単語には、
- put up: 上に置いておく
- with: 一緒にいる
という構成からもわかる通り、何かを仕方なく受容し、一緒にやっていくイメージが伴います。
put up withのイメージ図
例文はコチラです。
He can’t put up with her stupidity.
(彼は、彼女の愚かさに耐えられない)
We have to put up with her stupidity.
(我々は、彼女の愚かさに耐えなければいけない)
まとめ
いかがでしたか? 似た意味の単語も、イメージ・理由がわかると頭に入りやすくなりますね!
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