「no matter 疑問詞 SV: たとえSV~でも」という表現は、ある程度英語を勉強した人ならなじみ深いと思います。
No matter what he does, I will support him.
(彼が何をしようとも、わたしは彼を支持する)
No matter when he does, I will support him.
(彼がいつしようとも、わたしは彼を支持する)
しかし、うしろに疑問詞やSVを伴わない「no matter 名詞」、「no matter that」、「no matter whether/if」という形で、no matterが使われることも結構あります。
一体どのようなパターンなのか? 下記で確認していきましょう!
「no matter 名詞」、「no matter that」、「no matter whether/if」
「no matter 名詞」、「no matter that」、「no matter whether/if」の意味・用法は下記の通りです。
<no matter 名詞>
- no matter + the/所有格 + 名詞: たとえ~でも、~がどうであれ
- 品詞は前置詞として考える。ただし、ジーニアス英和辞典 第5版には、これは比較的新しい用法で、「in spite of: ~にもかかわらず」で書き換えるべきとの記述もある
<no matter that>
- no matter that SV-: たとえSV-でも(≒although SV-)
<no matter whether/if>
- no matter whether/if SV-: たとえSV-であろうとなかろうと
- ジーニアス英和辞典 第5版ではifは不可とあるが、ウィズダム英和辞典 第4版ではifも許容する旨の記述あり。また、実際の文例を調べてみても、no matter if SV-はヒットする
※今回の記事で取り上げた例文はジーニアス英和辞典 第5版、ウィズダム英和辞典 第4版から引用しています
受験英語では見慣れぬ形ですが、「たとえ~でも」という意味を付け加えれば、簡単に意味を捉えられますね。
それぞれの例文を見てみましょう。
<no matter 名詞>
She was always very kind to me no matter her difficulties.
(彼女は困難にもかかわらず、常にわたしに優しくしてくれた)
No matter his faults, he loved you.
(彼の欠点にもかかわらず、彼はあなたを愛していた)
<no matter that>
The plan will be carried out no matter that he objects to it.
(たとえ彼が反対しようとも、その計画は実行されるだろう)
<no matter whether/if>
No matter you agree or not, I will support him.
(たとえ君が同意しようとそうでなかろうと、わたしは彼を支持する)
I’m going to name it Pace no matter if it’s a boy or a girl.
(たとえ男の子でも女の子でも、わたしは赤ん坊をペイスと名付けるつもりだ)
まとめ
いかがでしたか? 実際の文章では少なからず目にする表現ですので、これを機会にマスターできると良いですね。
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