今回は比較表現のうち、No other mountainとNo mountainの違いについて説明してみました。
最上級表現の言い換えとして使われる表現ですが、文脈次第でotherの有無が変わってくるのですね。
今回はそんな超上級者向けの内容を超簡単に解説してみました。
No other mountainとNo mountainの違い
No other mountainとNo mountainの違いは下記の通りです。
- 同一カテゴリー内での比較の場合:otherを付けても/付けなくても良い
- 異なるカテゴリー間での比較の場合:otherを付けてはいけない

意味不明
例文付きで具体的に見ていきましょう。
具体例
具体例はコチラです。
No other mountain
まずは、
- 同一カテゴリー内での比較の場合:otherを付けても/付けなくても良い
からです。
こちらの例文は下記の通りです。
No (other) mountain in Japan is as high as Mt. Fuji.
= Mt. Fuji is the highest mountain in Japan.
(富士山は日本で一番高い山だ)
直訳すると、
「日本で富士山と同じくらい高い(他の)山はない」
ですね。
「富士山と同じくらい高い山はない」ので、「富士山が一番高い」という発想です。
富士山という山を、他の山と比べています。つまり、同一カテゴリー内での比較をしているのですね。この場合、otherはあってもなくてもどちらでも良いです。
No mountain
次に、
- 異なるカテゴリー間での比較の場合:otherを付けてはいけない
です。
下記の例文を見てください。
No mountain in Japan is as large as Mercury.
(水星は日本のどの山と比べても一番大きい)
直訳すると、
「日本で水星と同じくらい大きい山はない」
ですね。
「水星と同じくらい大きい山はない」ので、「水星が一番大きい」という発想です。
ここで注目すべきは、水星と日本の山、という異なるカテゴリー間での比較をしている点です。山と星ではカテゴリーが違いますよね。
異なるカテゴリー間での比較を行っているので、No other mountainとはなっていないのです。

どうしてotherを入れてはダメなの?
「他の山は、水星より大きくない」という意味になるからです。otherを付けると、「山というカテゴリーの中で水星を見ていくと、他の山は水星という山ほど大きくはないよね」という意味合いが出てしまうのです。
ただ、水星は山というカテゴリーではない(星というカテゴリー)なので、otherを使うと違和感のある文になってしまうのですね。
とても細かい知識ですが、これを身につけるとワンランク上の英作文力が身に付きますね!
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