今回は接続副詞を超わかりやすく説明したいと思います。

接続副詞ってなに? 接続詞との違いは?
そんな疑問にもサクッとお答えいたします。文法問題はもちろん、英作文で必須の知識ですよ!
接続副詞とは? -接続副詞一覧/意味/用法まとめ
接続副詞の意味・用法まとめです。
★付け足し系
- besides: その上
- also: その上
- moreover: その上
- then: それから
★逆説系
- however: しかしながら(文中や文末での使用も可。その場合はカンマで挟む)
- nevertheless: それにもかかわらず
- still: それでもなお
- yet: しかし
★選択系
- or else: さもないと
- otherwise: さもないと
★因果系
- therefore: それゆえ、したがって
- thus: したがって
- consequently: その結果、したがって
- accordingly: その結果、したがって
- hence: それゆえ
★付加説明系
- that is (to say): すなわち
- i.e. : すなわち(主に書き言葉で)
- namely: すなわち
- for example: 例えば
- for instance: 例えば
<用法>
- 接続詞と違い、原則として直前にカンマ , を置いてつなぐことは出来ない(例外的にカンマ , でつなぐこともある)
- 代わりに、直前にピリオド . やセミコロン ; を置いてつなぐ
- 文中や文末に置くこともできる(その場合はカンマ , で挟む)
- and、or、butとセットで使うのは下記の表現
and also: そしてまた、and so: だから、and then: そのあとで、and therefore: それによって、and yet: それにもかかわらず、but still: それでも、or else: さもないと
一体どういうことなのか? 例文付きで具体的に確認していきましょう。
具体的な用法
具体的な用法を見ていきましょう。
基本パターン
まずは基本パターンから確認していきましょう。接続副詞とは、「接続詞っぽい意味を持つ副詞」です。意味は接続詞のようなのですが、文と文とをつなぐことはできないのです。
もう少し具体的に言うと、直前にカンマ , を置いてつなぐことが出来ません。
典型的には、
- 接続詞 but
- 接続副詞 however
が挙げられます。
butは接続詞なので、直前にカンマ , を置いて文と文とをつなげます。(逆に、カンマ , を置かず、文頭でButを使うのは△です。実際の文ではしばしば遭遇しますが。)
I was busy then, but I studied hard.
(私はその時忙しかった。しかし、勉強を頑張った)
△:I was busy then. But I studied hard.
一方のhoweverは接続副詞なので、直前にカンマ , を置いて文と文をつなぐことはできません。
ピリオド . で一回区切るか、セミコロン ; で一回緩く区切る必要があります。
I was busy then. However, I studied hard.
I was busy then; however, I studied hard.
(私はその時忙しかった。しかし、勉強を頑張った)
セミコロン ; の記号をよく見ると、ピリオド . とカンマ , が混ざっていますよね。つまり、二つの中間の存在なのです。文と文とを緩く区切りつつ、緩くつなげることが出来るのですね。
そんなわけで、「接続詞っぽいけど実は副詞」という中途半端モノ(?)接続副詞と非常に相性が良いのです。
※セミコロン ; やコロン : のイメージがわかると、英文読解力・英作文力がワンランクアップします。下記の記事で超わかりやすく説明しているので、ぜひお読みくださいね。
【イメージでわかる】セミコロン;とコロン:の違いを例文で理解
さらに、接続副詞は接続詞ではないので、なんと文中や文末に置くことも出来ます。その場合は接続副詞の前後をカンマ , で挟んでやります。
I was busy then. I, however, studied hard.
I was busy then. I studied hard, however.
(私はその時忙しかった。しかし、勉強を頑張った)
というわけで、以上のbut/howeverの表現パターンをまとめると下記の通りです。
<but>
I was busy then, but I studied hard.
<howeverをピリオド . でつなぐ>
I was busy then. However, I studied hard.
I was busy then. I, however, studied hard.
I was busy then. I studied hard, however.
<howeverをセミコロン ; でつなぐ>
I was busy then; however, I studied hard.
I was busy then;I ,however, studied hard.
I was busy then;I studied hard, however.
応用パターン①:and/or/butとセットで使用
応用パターン①です。and/or/butとセットで使用される場合です。
接続詞であるand/or/butとセットで、接続副詞が使用されることがあります。
- and also: そしてまた
- and so: だから
- and then: そのあとで
- and therefore: それによって
- and yet: それにもかかわらず
- but still: それでも
- or else: さもないと
この場合はカンマ , とセットで、文と文とをつなぎながら使用します。(カンマ , ナシでつなぐことも出来ます)
She is kind(,) and also plays tennis very well.
(彼女は親切で、そしてまたテニスがとても上手だ)
She studied hard(,) and therefore passed the exam.
(彼女は一生懸命勉強をして、そのため試験に合格した)
He must be a good teacher, or else he would not be respected by the students.
(彼は良い先生に違いない。さもなければ、生徒たちには尊敬されていないだろう)
応用パターン②:例外的にカンマ , でつなぐ
応用パターン②です。接続副詞は、例外的にカンマ , でつなぐことも出来ます。
接続副詞として使われているうちに、接続詞のように意識されるようになったのですね。
辞書や文法書によっては用例が載っていたり、載っていなかったりとまちまちです。(個人的には、自分で英作文する際は避けた方が良いかなという気もします。覚えるの面倒ですし)
カンマ , 付きで接続詞のようにつながれる接続副詞は下記の通りです。
His opinion may sound strange, yet I think it might be right. *
(彼の意見は奇妙に聞こえる。しかし、私はそれが正しいかもしれないと思う)
You have to study hard, otherwise you will fail the exam.
(一生懸命勉強しなきゃいけない。さもないと、試験に落ちるよ)
The Japanese economy has worsened, therefore the Japanese are poor now.
(日本経済は悪化してしまった、したがい日本人は現在貧乏だ)
* yetは辞書を引くと、接続詞としての分類も載っています
また、that is to sayやi.e.、namelyなどは、文の途中に挿入されて、付け足し表現として使用されます。
この場合、that is to sayやi.e.はカンマ , に挟まれ、namelyは直前にカンマ , を置くだけの形になります。
He came last Friday, that is (to say), 4th of July.
(彼は先週の金曜日にやって来た。すなわち、7月4日だ)
I still have relatives living in Japan, i.e., cousins, aunts and uncles.
(私はまだ日本に住んでいる親戚がいます。すなわち、いとこ、叔母、叔父だ)
Tom is suffering from two problems, namely time and money.
(トムは二つの問題に苦しんでいる。すなわり、時間とお金だ)
おわりに
いかがでしたか? たくさん英文を読む中で、少しずつ慣れていくのが良いですね。「これどうなんだっけ?」というものがあれば、その都度本記事のことを思い出し、改めて読み返して頂ければ嬉しいです。
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