今回はrather thanを使った表現について解説します。
さらに応用編として、would ratherも説明します。
これらの表現は「?」となりがちなのですが、整理すれば難しいことはありません。
一発で覚えられますよ!
ホントかな…?
rather thanの意味と使い方まとめ
まずはrather thanの意味と使い方のまとめです。
<A rather than B, rather A than B: BというよりむしろA>
- 「A>B」という関係(thanに注目)
- A, Bには名詞、形容詞、動詞が入る
<would rather A than B: Bするよりも、むしろAしたい>
- 「A>B」という関係(thanに注目)
- A, Bには動詞が入る
- wouldは「意志: ~したい」を意味する
下記にて具体的に見ていきましょう。
A rather than B「BよりもむしろA」
まずはrather thanからいきましょう。
これは「A rather than B (あるいはrather A than B): BよりもむしろA」という意味になります。
ここは、「A > B」という関係に注目してください。
単語を分解すると、次のような感じですね。
- rather:むしろ
- than:~よりも
このうち、than「~よりも」に着目すると納得です。A than Bという位置関係になっているので、「A > B」という意味になるのです。
なお、AやBには名詞、形容詞、動詞などが入ります。
例文はコチラ。A, Bの部分には、上から名詞、形容詞、動詞が使われています。
<名詞>
He likes volleyball rather than football.
= He likes rathervolleyball than football.
(彼はサッカーよりもむしろバレーボールが好きだ)
<形容詞>
She is pretty rather than beautiful.
(彼女は美しいというよりもむしろカワイイ)
<動詞>
I will stay home rather than go out.
(わたしは外へ出るよりもむしろ家にいよう)
また、A, Bに不定詞 (to V)が入る場合、
Bの方には原形不定詞 (toナシのV)を入れることが多いです。
<原形不定詞>
I want to stay home rather than go out.
(わたしは外へ出るよりもむしろ家にいたい)
ポイントは、go outの部分が、to go outとはなっていないところですね。
would rather A than B「Bするよりも、むしろAしたい」
次はwould rather thanです。
「would rather A than B: Bするよりも、むしろAしたい」という意味になります。
ワケわからん…
ここも先ほどと同じです。「A > B」という関係は同じです。
そこへ、
- would: ~したい
という単語が入っただけです。
willには意志の意味があり、willの過去形であるwouldも、やはり同様の意味で使われているのですね。
「Aしたい > Bしたい」
↓
「Bするよりも、むしろAしたい」
となるわけです。
例文はコチラです。
I would rather stay home than go out.
(わたしは外へ出るよりもむしろ家にいたい)
would rather not V
これは超応用編です。
would rather Vを否定するときは、would rather not Vとします。
「Vしたくはありません、あまりVしたくはない」というように、柔らかい否定の表現になります。
注意すべきはnotの位置。
“would rather”で一つのカタマリになっているので、その後ろにnotを付けるのです。would not rather Vとしないよう注意してくださいね。
コチラが例文です。
I would rather not stay here.
(わたしは、ここには居たくありません)
おわりに
いかがでしたか?
ゴチャゴチャになりがちな表現ですが、実は難しいモノではありません。頭で理解したら、あとは口を動かしてお経のように何度も音読しましょう!
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