こんにちは!
今回は使役動詞のパターンについて解説したいと思います。

使役動詞って何?
make, have, let, get*のことですね。
全てSVOCの第五文型を取り、「OにVさせる」という意味になります。
*getは厳密に言うと「使役動詞的なモノ」ですが、今回は使役動詞として扱うことにします。
make, have, let, getの意味
まずはそれぞれの意味と使われ方を簡単に確認しましょう。
- make O C: OにCさせる(強制)
- have O C: OにCしてもらう(自然・当然のこととして)
- let O C: OにCさせる(許可)
- get O C: OにCしてもらう(説得・努力などをして)
Cの部分にV, Ving, Vp.p.のどれかが入るのですね。
(getはto V, Ving, Vp.p.のどれか)
ただ、
- makeはVingが入らない
- letはVing, Vp.p.が入らない
というルールがあるのです。

イマイチぴんと来ない…
例文付きで見てみましょう!
make
まずはmakeです。
OとCの関係に注目です。
OとCの関係次第で、Cの部分に使われる形が変わってくるのですね。
- OがCする ⇒ V
- OがCされている ⇒ Vp.p.
O = his son, C = visitですね。Cの部分はVの形になっています。
He made his son visit the place.
(彼は息子にその場所を訪問させた)
O = himself, C = understoodですね。Cの部分はVp.p.の形になっています。
He made himself understood in English.
(彼は英語で理解してもらった
≒ 彼自身を理解されている状態にさせた)
have
次にhaveです。
OとCの関係に注目です。
OとCの関係次第で、Cの部分に使われる形が変わってくるのですね。
- OがCする ⇒ V
- OがCしている ⇒ Ving
- OがCされている ⇒ Vp.p.
O = his son, C = cleanですね。Cの部分はVの形になっています。
He had his son clean the house.
(彼は息子に家を掃除させた)
O = the water, C = runningですね。Cの部分はVingの形になっています。
He had the water running in the bathtub.
(彼は浴槽の中で水を出しっぱなしにした
≒ 水を出している状態にさせた)
O = his wallet, C = stolenですね。Cの部分はVp.p.の形になっています。
He had his wallet stolen the house.
(彼は彼の財布を盗まれた
≒ 彼の財布が盗まれている状態にさせた)
let
次にletです。
これもOとCの関係に注目です。
OとCの関係次第で、Cの部分に使われる形が変わってくるのですね。
- OがCする ⇒ V
O = his dog, C = runですね。Cの部分はVの形になっています。
He let his dog runin the yard.
(彼はイヌに庭を走らせた
≒ イヌが走るのを許可した)
get
最後にgetです。
これもOとCの関係に注目です。
OとCの関係次第で、Cの部分に使われる形が変わってくるのですね。
- OがCする ⇒ to V *
- OがCしている ⇒ Ving
- OがCされている ⇒ Vp.p.
* 「Cする」ときのみtoが付きます
O = his dog, C = runですね。Cの部分はVの形になっています。
He got her to cometo the party.
(彼は彼女にパーティーへ来てもらった)
O = the engine, C = runningですね。Cの部分はVingの形になっています。
He got the engine running.
(彼はエンジンを始動させた
≒ エンジンが稼働している状態にさせた)
O = the engine, C = repairedですね。Cの部分はVp.p.の形になっています。
He got the engine repaired.
(彼はエンジンを修理してもらった
≒ エンジンが修理された状態にさせた)
おわりに
いかがでしたか?
盲点となりがちな使役動詞の後ろの形も、これでバッチリパターンを網羅出来ましたね!
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