今回は使役動詞のパターンについて解説したいと思います。
使役動詞って何?
make, have, let, get*のことですね。全てSVOCの第五文型を取り、「OにCさせる」という意味になります。
*getは厳密に言うと「使役動詞的なモノ」ですが、今回は使役動詞として扱うことにします。
実は、Cの部分に入る単語に制約があるのです。今回の記事でサクッと確認していきましょう!
make/have/let/get O C(V/Ving/Vp.p.)の意味・用法まとめ
まずはmake/have/let/get O C(V/Ving/Vp.p.)の意味・用法まとめです。ざっと目を通してみてください。
- make O C: OにCさせる(強制)
- have O C: OにCしてもらう(自然・当然のこととして)
- let O C: OにCさせる(許可)
- get O C: OにCしてもらう(説得・努力などをして)
※強制力はmake > have ≒ get > let
★Cの部分には(to)V/Ving/Vp.p.が入るが、
- makeはVingが入らない
- letはVing, Vp.p.が入らない
ポイントは、Cの部分に入る単語です。
Cの部分にV/Ving/Vp.p.のどれかが入るのですね。
※getはto V/Ving/Vp.p.のどれかです
ただ、
- makeはVingが入らない
- letはVing, Vp.p.が入らない
というルールがあるのです。
イマイチぴんと来ない…
例文付きで見てみましょう!
make/have/let/get O C(V/Ving/Vp.p.)の例文
使役動詞のパターンをまとめた例文はこちらです。
make
まずはmakeです。
OとCの関係に注目です。
OとCの関係次第で、Cの部分に使われる形が変わってくるのですね。
- OがCする ⇒V
- OがCされている ⇒Vp.p.
なお、makeの場合、Cの部分にVingが入ることは出来ません。
O =his son, C =visitですね。Cの部分はVの形になっています。
He made his son visit the place.
(彼は息子にその場所を訪問させた)
O =himself, C =understoodですね。Cの部分はVp.p.の形になっています。
He made himself understood in English.
(彼は英語で理解してもらった
≒ 彼自身を理解されている状態にさせた)
have
次にhaveです。
OとCの関係に注目です。
OとCの関係次第で、Cの部分に使われる形が変わってくるのですね。
- OがCする ⇒V
- OがCしている ⇒Ving
- OがCされる ⇒Vp.p.
O =his son, C =cleanですね。Cの部分はVの形になっています。
He had his son clean the house.
(彼は息子に家を掃除させた)
O =the water, C =runningですね。Cの部分はVingの形になっています。
He had the water running in the bathtub.
(彼は浴槽の中で水を出しっぱなしにした
≒ 水を出している状態にさせた)
O =his wallet, C =stolenですね。Cの部分はVp.p.の形になっています。
He had his wallet stolen the house.
(彼は彼の財布を盗まれた
≒ 彼の財布が盗まれている状態にさせた)
let
次にletです。
letの場合、Cの部分にはVの形しか入りません。
つまり、下記の関係が常に成り立つことになります。
- OがCする ⇒V
O =his dog, C =runですね。Cの部分はVの形になっています。
He let his dog runin the yard.
(彼はイヌに庭を走らせた
≒ イヌが走るのを許可した)
get
最後にgetです。
これもOとCの関係に注目です。
OとCの関係次第で、Cの部分に使われる形が変わってくるのですね。
- OがCする ⇒ to V*
- OがCしている ⇒ Ving
- OがCされている ⇒ Vp.p.
* 「Cする」ときのみtoが付きます
O =his dog, C =runですね。Cの部分はVの形になっています。
He got her to cometo the party.
(彼は彼女にパーティーへ来てもらった)
O =the engine, C =runningですね。Cの部分はVingの形になっています。
He got the engine running.
(彼はエンジンを始動させた
≒ エンジンが稼働している状態にさせた)
O =the engine, C =repairedですね。Cの部分はVp.p.の形になっています。
He got the engine repaired.
(彼はエンジンを修理してもらった
≒ エンジンが修理された状態にさせた)
おわりに
いかがでしたか?
盲点となりがちな使役動詞の後ろの形も、これでバッチリパターンを網羅出来ましたね!
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