今回はnothingの特別な意味・用法についてまとめてみたいと思います。
通常は「何も~ない(=not anything)」の意味で使われるnothingですが、知らないと意味が分かりづらい定型表現/熟語も数多く存在します。
今回は、そんなnothingの用法についてまとめてチェックしてみましょう!
- nothingの特別な意味/用法まとめ
- nothingの定型表現/熟語の例文
- nothing: つまらないもの/人
- do nothing but V: ただVだけをする(≒V以外何もしない)
- nothing but~: ただの~だ(≒~以外何者でもない)
- for nothing: 無料で
- not V for nothing: Vしただけのことはある(≒ただでVはしなかった)
- have nothing to do with~: ~と全く関係がない
- look nothing like~: ちっとも~に似ていない
- nothing of~: 全く~でない
- there is nothing for it but to V: Vするよりほか仕方ない
- think nothing of~: ~を何とも思わない
- まとめ
nothingの特別な意味/用法まとめ
nothingの特別な意味/用法まとめです。まずは全体像からチェックしていきましょう。ざっと目を通すだけで大丈夫です。
- nothing: つまらないもの/人
- do nothing but V: ただVだけをする(≒V以外何もしない)
- nothing but~: ただの~だ(≒~以外何者でもない)
- for nothing: 無料で
- not V for nothing: Vしただけのことはある(≒ただでVはしなかった)
- have nothing to do with~: ~と全く関係がない
- look nothing like~: ちっとも~に似ていない
- nothing of~: 全く~でない
- there is nothing for it but to V: Vするよりほか仕方ない
- think nothing of~: ~を何とも思わない
これだけだとイメージがわきにくいと思います。一つずつ、例文付きで具体的にチェックしていきましょう。
nothingの定型表現/熟語の例文
nothingの定型表現/熟語の例文です。表現事に見ていきましょう。
nothing: つまらないもの/人
「nothing: つまらないもの/人」です。
“Thank you.” “It’s nothing.”
(「ありがとう」「どうってことないよ」)
Tom is mere nothing.
(トムは単なるつまらない人だ)
do nothing but V: ただVだけをする(≒V以外何もしない)
「do nothing but V: ただVだけをする(≒V以外何もしない)」です。
Tom did nothing but laugh.
(トムはただ笑っていた)
butには「~以外」という意味があり、「笑う以外何もしない = ただ笑うだけ」という発想です。
nothing but~: ただの~だ(≒~以外何者でもない)
「nothing but~: ただの~だ(≒~以外何者でもない)」です。
butに「~以外」という意味があるので、直訳すると「~以外何者でもない」です。そこから「~以外何者でもない」という訳になるのですね。
Tom is nothing but a boy.
(トムはただの少年にすぎない ≒少年以外の何者でもない)
ちなみに、「anything but: 決して~ではない」もせっかくなのでセットで押さえておいてくださいね。
for nothing: 無料で
「for nothing: 無料で」です。
Tom gave it to me for nothing.
(トムはそれをわたしに無料でくれた)
forには「交換」の意味があり、「無と交換に =無料で」という発想です。
not V for nothing: Vしただけのことはある(≒ただでVはしなかった)
「not V for nothing: Vしただけのことはある(≒ただでVはしなかった)」です。
Tom did not graduate from university for nothing.
(トムは大学を卒業しただけのことはある
≒トムは大学をただでは卒業しなかった)
have nothing to do with~: ~と全く関係がない
「have nothing to do with~: ~と全く関係がない」です。
Tom had nothing to do with the incident.
(トムはその事故と全く関係がなかった)
“have nothing to do with~”は直訳すると「~についてすべきことがない」ですが、
nothingの代わりにmuchが入ると、「~についてすべきことがたくさんある」ということで、「~ととても関係がある」という意味になります。
somethingなら「~と関係がある」、littleなら「~とほとんど関係がない」という意味に変化もします。
look nothing like~: ちっとも~に似ていない
「look nothing like~: ちっとも~に似ていない」です。
look like~「~に似ている」をnothingが強く否定していると考えましょう。
(つまり、ここでのnothingは副詞として機能しています)
Tom looks nothing like his father.
(トムは彼の父親にちっとも似ていない)
nothing of~: 全く~でない
「nothing of~: 全く~でない」です。
Tom is nothing of a boy.
(トムは全く少年ではない)
there is nothing for it but to V: Vするよりほか仕方ない
「there is nothing for it but to V: Vするよりほか仕方ない」です。
ここでのitは状況のitと考えましょう。(あまりこれ自体に意味のないitです。天気、時間、距離などに使用されるitです)
なので直訳すれば、「状況にとって、Vする以外何もない」くらいの意味になるでしょう。
There is nothing for it but to study.
(勉強するよりほかに仕方がない)
think nothing of~: ~を何とも思わない
「think nothing of~: ~を何とも思わない」です。
Tom thinks nothing of sleeping during the class.
(トムは授業中寝ることを何とも思わない)
まとめ
いかがでしたか? 意外と知らないnothingの定型表現/熟語表現でした。
知らなかった表現は、例文をまるごと音読してしまうと良いですね!
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