今回は、“neither of A”と”none of A”の意味・使い方の違いについて説明します。
それぞれ「Aのどちらも~ない」、「Aのどれも~ない」という訳になるのですが、意味合いはだいぶ異なります。また、主語で使用された場合の使い方にも要注意です。
どんなふうに違うの?
その違いを下記で見ていきましょう!
“neither of A”と”none of A”の意味・使い方の違いまとめ
“neither of A”と”none of A”の意味・使い方の違いまとめは下記のとおりです。
- neither of A: Aのどちらも~ない (二つを否定)
- none of A: Aのどれも~ない (三つ以上を否定)
⇒neitherは単数扱いが原則 (複数扱いのこともあり)
⇒noneは単数/複数扱いどちらも可(複数扱いが多い)
これだけみてもよくわからない…
大丈夫! 下記にて例文付きで具体的に見ていきましょう!
neither ofとnone ofの使い方の違い -例文
下記が例文です。注目すべきは、ズバリその数です。
否定する対象が2つ以上の場合はneither of A、
否定する対象が3つ以上の場合はnone of Aを使用します。
There were Satoshi and Kasumi. Neither of them attended the meeting.
(サトシとカスミがいた。彼らのどちらも、そのミーティングに参加しなかった)
There were Ken, Yuko and Takeshi. None of them attended the meeting.
(サトシとカスミ、タケシがいた。彼らのどれも、そのミーティングに参加しなかった)
neitherの場合は、「サトシとカスミがいた」というように、直前の文で2人しか出てきていませんね。二人なので、「どちらも~しなかった」とするために、neitherを使っているのです。
一方、noneの場合は、「サトシとカスミ、タケシがいた」というように、直前の文で3人以上出てきています。三人以上なので、「どれも~しなかった」とするために、noneを使っているのです。
また、neitherは単数扱いが原則 (複数扱いのこともあり)、noneは単数/複数扱いどちらも可(複数扱いが多い)というルールにも注目です。
None of these computers works.
(None of these computers work.)
(これらのコンピュータのどちらも動かない)
None of these computers work.
None of these computers works.
(これらのコンピュータのどれも動かない)
おわりに
いかがでしたか? 日本語訳だけで考えるとイマイチぴんと来ませんが、その内容(数)で考えると、一発で理解できますね!
下記に改めてまとめを載せておきます。グッと頭に入りやすくなっているはずです。
- neither of A: Aのどちらも~ない (二つを否定)
- none of A: Aのどれも~ない (三つ以上を否定)
⇒neitherは単数扱いが原則 (複数扱いのこともあり)
⇒noneは単数/複数扱いどちらも可(複数扱いが多い)
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