今回は動名詞 (Ving)の見落としがちな用法についてまとめたいと思います。
動名詞で、
- 意味上の主語
- not
- having(時制を過去へずらす)
を置くためにはどのようにすればよいのか?
一気に確認してしまいましょう!
動名詞の意味上の主語/not/havingの使い方まとめ
まずは結論から述べましょう。
意味上の主語/not/havingの位置は下記の通りとなります。
- 意味上の主語 + not + having Vp.p.
たとえば、「わたしがそのパーティーに参加しなかったこと」ならば、
“my (あるいはme) not having attended the party”
となります。
イマイチわからない…
そうですね、一つ一つ丁寧に確認してみましょう!
意味上の主語の役割とは?
まずは意味上の主語から説明しましょう。
これはズバリ、動名詞 (Ving)の動作主を指します。
例えば、次の文を見比べてください。mindは「~を気にする」、attendは「~に参加する」という意味の単語です。
He doesn’t mind attending the party.
(彼はそのパーティーに参加することを気にしていない)
He doesn’t mind my attending the party.
(彼はそのパーティーに私が参加することを気にしていない)
今回、Vingの形で使われているのはattend「~に参加する」ですね。
上の例文で、パーティーにattendするのは誰でしょうか?
He (彼)だね!
その通りです。では、下の例文で、パーティーにattendするのは誰でしょうか?
my (わたし)だ!
その通りです!
myという単語をattendingの直前に置くことにより、
attendingの動作主を新たに示す (「わたしが参加する」)ことが出来るのです。
このmyを意味上の主語と呼びます。
所有格or目的格で意味上の主語を示すことが出来るので、
今回の例文なら、meを使ってもOKです。
He doesn’t mind my attending the party.
= He doesn’t mind me attending the party.
(彼はそのパーティーに私が参加することを気にしていない)
「私たち」を意味上の主語としたいならour / us、
「彼女」を意味上の主語としたいならher / her、
「彼ら」を意味上の主語としたいならtheir / them…
のように、動名詞の動作主を示すことが出来るのです。
notの役割とは?
notの役割は、動名詞 (Ving)を否定することです。
ポイントは、notを動名詞の直前に置くことです。
He doesn’t mind not attending the party.
(彼はそのパーティーに参加しないことを気にしていない)
havingの役割とは?
havingは、Vingの時制を後ろへずらすことが出来ます。
次の例文を見比べてください。
He doesn’t mind attending the party.
(彼はそのパーティーに参加することを気にしていない)
He doesn’t mind having attended the party.
(彼はそのパーティーに参加したことを気にしていない)
ポイントは、mind「~を気にする」とattend「~に参加する」の時制のズレです。
上の例文では、mindとattendがほぼ同時に起きていますね。
少しクドく訳すと、
「いまからパーティーへ参加することを、いま気にしていない」
という感じです。
一方、下の例文はどうでしょう?
少しクドく訳すと、
「過去にパーティーへ参加したことを、いま気にしていない」
という感じです。
パーティーへ参加したことの方が、
過去に起きているね!
その通りです!
having Vp.p. (過去分詞)の形で、動名詞の時制を一つ後ろへずらしているわけですね。
まとめ
意味上の主語/not/havingをそれぞれ別に見てきましたが、
同時に使われると、
意味上の主語 + not + having Vp.p.
という語順になるわけです。
一番初めに示したまとめのとおりの語順です。
- 意味上の主語 + not + having Vp.p.
意味上の主語は所有格か目的格で表せるので、
所有格/目的格 + not + having Vp.p.
という語順ですね。
これを少し無理やり凝縮したのが下記の例文です。
He doesn’t mind my not having attended the party.
(彼はそのパーティーにわたしが参加しなかったことを気にしていない)
動名詞の少し応用的な使い方ですが、テストではちょくちょく狙われる個所です。また、動名詞を使いこなせるようになると実際の英会話等でも表現の幅が一気に広がるので、今回の記事がその手助けとなればとても嬉しいです。
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