今回はunless「~しない限り」の用法を詳しく説明したいと思います。
“unless = if not”と習った方も多いと思いますが、実はコレ間違いなんですね。正確には“unless = except if”です。
一体どういうことなのか? 詳しく見ていきましょう!
unlessとif notの意味/使い方の違い
まずはunlessの意味からまとめましょう。
- SV unless S’V’: S’V’しないかぎり、SVだ
- 「原則的には必ずSVする。ただし、S´V´の場合を除いてね」というのが本当の意味
- つまり、unless = except ifが正しい
どういうこと?
例文付きで具体的に見ていきましょう!
unless/if notの違いを示す例文
unless/if notの違いを示す例文です。次の例文を見てください。
if not「もし~しなければ」が使われていますが、ここでunlessを使うとダメなんですね。
He drives too fast. I’ll be surprised if he does not have an accident.
(彼はとても速く運転をする。もし彼が事故を起こさなければ、わたしは驚くだろう)
<NG>
He drives too fast. I’ll be surprised unless he has an accident.
(彼はとても速く運転をする。彼が事故を起こさない限り、わたしは驚くだろう)
「原則的にはSVする。ただし、S’V’の場合を除いてね」という意味を思い出しつつ、
“I’ll be surprised unless he has an accident.”の部分に注目です。
分解して考えると次のようになります。
- SV= I’ll be surprised (原則的にわたしは驚くだろう)
- S’V’= he has an accident (ただし彼が事故を起こす場合を除いてね)
…この文のおかしいところがわかりますか?
「原則的に彼が驚く」っておかしいですよね。普段の日常から驚きっぱなしって、この「彼」、ちょっとヤバいです。
一方、文脈上unlessを使っても問題ないのは次のような場合です。
He works late at night unless he’s too tired.
= He works late at night except if he’s too tired.
(非常に疲れているのではない限り、彼は夜遅くまで働く)
次のように分解して考えてみましょう。
- SV= He works late at night (原則的に彼は夜遅くまで働く)
- S’V’= he’s too tired (ただし彼が非常に疲れている場合を除いてね)
これは文脈上問題ないので、unlessを使ってOKですね。
「原則的にSVだ。S’V’する場合を除いて」が意味として通るかどうかを考えれば、unlessの判別はカンタンに出来ます。
おわりに
いかがでしたか? unlessとif notの違いは、難関校であれば二次試験で出題されてもおかしくない問題なので、これを機会に知識を整理してくださいね。
コメント
[…] ※unless = if notではないので注意。詳しくはコチラの記事(【衝撃!】unless = if not ではないってホント?【unlessの本当の意味】)で解説しています。 […]
[…] 参考記事:【衝撃!】unless = if not ではないってホント?【unlessの本当の意味】 […]