今回は連鎖関係代名詞の説明をしたいと思います。
れんさかんけいだいめいし?
なにそれ?
わかりやすく教えるので大丈夫!
なお、関係代名詞を超基礎から学びたい!という方は、コチラの記事(関係代名詞を超基礎から理解する)をご参照ください。
連鎖関係代名詞とは? 2つに分けて考える
連鎖関係代名詞とは、次のような例文のことです。
I thinkに注目です。
She is the person who I think committed the crime.
(彼女は、その犯罪を犯したとわたしが思っている人です)
先行詞はthe personで、who以下が先行詞を修飾しています。「どんなthe personなのか、who以下が説明している」というわけですね。
ただコレ、厄介なのがI thinkの存在です。コイツがあるせいで、文の構造が見えにくくなっています。thinkもcommitted (commit: ~を犯す)も動詞なので、動詞が2つ続いていることになります。I think committedという語順は、なんだか違和感ありまくりです。
そんなときは、2つの文に分解してみましょう。関係代名詞が使われている文は、2つの文に分解するとわかりやすくなることが多いのです。
She is the person who I think committed the crime.
- She is the person. (彼女はその人だ)
- I think the person (=who) committed the crime. (わたしは、その人が犯罪を犯したと思っている)
2.の文に注目です。I think~(わたしは~と思う)という文が前提になっていたんですね。
これが1つの文になったときわかりにくいのは、バラバラのときはI think the person (=who)という語順なのに、1つの文になるとwho I thinkという語順になるからです。
関係代名詞は先行詞にできるだけ近づくという性質のせいで(今回ならwhoがthe personへ近づいていく)、whoがI thinkを追い越してしまったわけですね。
このように連鎖関係代名詞が使われている文は、下記のように後ろの動詞(①committed)をまず訳して、次に前の動詞(②think)を訳すとうまくいきます。
She is the person who I ②think ①committed the crime.
(彼女は①その犯罪を犯したとわたしが②思っている人です)
連鎖関係代名詞の見抜き方を理解する
連鎖関係代名詞は見抜き方はカンタン。
「関係代名詞の後ろで動詞が連続しているかどうか?」です。そのときは連鎖関係代名詞の可能性を疑ってください。特にthinkやknow, believe, sayなどの思う/言う系の動詞があれば相当怪しいです。
訳すときは、後ろの動詞をまず訳し、次にthink/know/believe/sayなどを訳すことを心がけましょう。
まずは先ほどの例文から。think、committedと動詞が連続している点に注目しましょう。
She is the person who I think committed the crime.
(彼女は、その犯罪を犯したとわたしが思っている人です)
他にもいくつか例文を挙げてみます。関係代名詞の後ろで動詞が連続していることに注目です。
expected(期待していた)とwould come(来るだろう)が連続しています。
John is the man who I expected would come to the party.
- John is the man.
- I expected the man (=who) would come to the party.
(ジョンは、パーティーへくると私が期待していた男だ)
know(知っている)とwrote(作った)が連続しています。
Mary is the woman that I know wrote the song.
- Mary is the woman.
- I know the woman (=who) wrote the song.
(メアリーは、その曲を作ったとわたしが知っている女性だ)
said(言った)とis loved(愛されている)が連続しています。
This is the building which he said is loved by everybody.
- This is the building.
- He said the building (=which) is loved by everybody.
(これは、皆に愛されていると彼が言った建物だ)
まとめ
最後に今回のまとめです。
- 連鎖関係代名詞とは、関係代名詞の後ろにI thinkなどが挟み込まれた形
- 連鎖関係代名詞は、2つの文に分解して考える
- 連鎖関係代名詞の見分け方は、「関係代名詞の後ろに動詞が連続して入っているか?」
- say, think, know, believeなどの「言う/思う系」の動詞が使われることが多い
なお、似たような関係代名詞の用法に二重限定というものもあります。興味のある方はコチラの記事もお読みください。(過去記事:関係代名詞の二重限定とは?)
不明点があればコメント欄にてお願いします。
なお、例文を何度か音読してみることをおススメします。断然頭に残りやすくなります。
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それでは!
コメント
[…] 【一発で理解】連鎖関係代名詞とは? […]
John is the man who I believed would come to the party.
expectedとwould comeが連続していると上記の例文に対して記載がありますが、expectedではなくbelievedになっています。
訂正した方がいいのではないでしょうか。
ご指摘ありがとうございます。その通りですね…。修正しておきました。
高校生です!参考書などを読んでも分からなかったのですが、理解できました!ありがとうございます☺️
とても嬉しいコメントありがとうございます!
「こんな文法事項を説明してほしい」等あれば、ぜひぜひコメントしてくださいね。頑張って書いてみます。
[…] (参考記事:連鎖関係代名詞とは?) […]
[…] 【誰でもわかる】連鎖関係代名詞とは?【一発で理解】 […]
連続関係代名詞の関係詞はwhomを使ってはいけないのでしょうか
関係詞の後に主語が続いてるのでそう思った次第です。
連続関係代名詞だけ特殊なそういうルールなのですか
コメントありがとうございます。記事にもある通り、主語の位置を置き換えているのでwhoを使用します。whomを使うことは原則正しくありません。
She is the person. (彼女はその人だ)
I think the person (=who) committed the crime. (わたしは、その人が犯罪を犯したと思っている)
連続関係代名詞の関係詞はwhomを使ってはいけないのでしょうか