今回はbecause/as/since/forの違いについて説明します。
全て「~だから、~なので」という理由の意味を持つのですが、少しずつ使い方が違うのですね。
5分程度でサクッと読めますよ!
because/as/since/forの違い
まずは結論から。because/as/since/forの違いは下記の通りです。
・because 「~だから」
① 新情報に使われる
② becauseのみ「強調構文」/「justやonlyとセット」/「主語」での使用可
・since「~なので」
① 旧情報に使われる
・as「~なので」
① 旧情報に使われる
・for「~だ。というのもSVだからだ」
① 自分なりの判断理由に使われる。becauseのような因果関係はない
② “~, for SV”や”~. For SV”という形で使用可。”For SV, ~”は不可
どういうこと?
例文を使いつつ、①、②の要素を一つずつ具体的に見ていきましょう!
because/as/since/forの例文
because/as/since/forの例文は下記のとおりです。
①新情報(because) vs 旧情報(since/as) vs 自分なりの判断理由(for)
「①新情報(because) vs 旧情報(since/as) vs 自分なりの判断理由(for)」から見ていきましょう。
新情報、旧情報とは、
- 新情報:読者にとって新しい情報 ⇒文の後ろの方にくる傾向がある
- 旧情報:読者がすでに知っている情報 ⇒文の前の方にくる傾向がある
のことですね。
becauseは新情報と結びつきやすく、
as/sinceは旧情報と結びつきやすいのです。
例文はコチラです。
As I don’t have money, I can’t buy anything.
≒ Since I don’t have money, I can’t buy anything.
≒ I can’t buy anything, because I don’t have money.
(私はお金を持っていないので、何も買うことが出来ない)
asやsinceは、「お金を持っていない」という事実が旧情報 (既に読者が知っているコト)として扱われています。つまり、この前の文で、既に「私はお金を持っていない」というコトが触れられているのですね。
一方、becauseは「お金を持っていない」という事実が新情報として扱われています。つまり、この前の文で、「私はお金を持っていない」というコトが触れられていないのですね。
このような事情があり、
- as/sinceは文頭
- becauseは文末
で使われることが非常に多いです。(絶対、というわけではありません)
一方、forは自分なりの判断理由を意味する単語です。
次の例文を見てください。「朝だ⇒だって、鳥が鳴いてるから (自分の判断理由)」という話の流れを意識してください。
It is morning now, for the birds are singing.
(いまは朝だ。というのも、鳥たちが鳴いているからだ)
そして、ここでbecauseを使うと少しなおかしなことになります。
× It is morning now, because the birds are singing.
(鳥たちが鳴いているから、今は朝だ)
becauseというのは「因果関係」を示すものです。
つまり、「鳥たちが鳴く⇒その結果、朝になる」という因果関係が発生することになってしまうのです。
ただ、実際は違いますよね。
「朝になったから⇒鳥たちは鳴く」のであり、
「鳥たちが鳴くから⇒朝になる」わけではありません。
太陽が、「鳥たちが鳴いてるなあ。どれ、そろそろ顔を出してやるか」とはならないですよね。つまり、ここでは因果関係が働いていない、個人の判断があるだけなので、forが適切なのです。
② becauseのみ「強調構文」、「just/onlyとセット」、「主語」での使用可 / forは“~, for SV”や”~. For SV”という形で使用可
今度は、
- becauseのみ「強調構文」、「just/onlyとセット」、「主語」での使用可
- forは”~, for SV”や”~. For SV”という形で使用可。”For SV, ~”は不可
を見ていきましょう。
まず、becauseは「強調構文」、「just/onlyとセット」、「主語」での使用が可能ですが、この用法はasやsinceにはありません。
それぞれの例文を紹介します。
強調構文のパターンです。強調したい部分”because I love her”が、”It is ~ that”に挟まれていますね。
It is because I love her that I take care of her.
(私が彼女の世話をしているのは、わたしが彼女を愛しているからだ)
just/onlyとセットのパターンです。notとセットで「~だからといって」という意味で使われることが非常に多いです。
Do not get angry just because I lost your book.
(わたしが君の本を失くしたからといって、怒るなよ)
He hit me only because I lost his book.
(私が彼の本を亡くしたからという理由だけで、彼はわたしを殴った)
主語として使われるパターンです。”Just because he doesn’t like me”が文全体の主語になっている点に注目です。
Just because he doesn’t like me doesn’t mean that he can ignore me.
(彼が私を好きでないというだけで、彼がわたしを無視してよいということにはならない
≒ 彼が私を好きではないからということは、彼がわたしを無視してよいということを意味しない)
一方、forは”~, for SV”や”~. For SV”という形で使用可、”For SV, ~”は不可という形での使用が原則です。
例文で考えてみましょう。
<可>
It is morning now, for the birds are singing.
= It is morning now. For the birds are singing.
(いまは朝だ。というのも、鳥たちが鳴いているからだ)
<不可>
For the birds are singing, it is morning now.
forは等位接続詞(andなどと同じ)なので、一番下のパターンはダメなのですね。
“It is morning now, and the birds are singing.”はありそうですが、”And it is morning now, the birds are singing.”はこれまでに見たことがないハズです。
おわりに
いかがでしたか?
一見当たり前の単語も、こうして考えてみると奥が深いですね。英作文に必須の知識ですので、ぜひぜひ何度も読み返して知識を整理してくださいね。
コメント
[…] because/since/as/forの細かい違いはコチラの記事(【理由の接続詞まとめ】because/as/since/forの違いとは?【~なので】)で説明しています。 […]