今回は英語のおススメ辞書(英和辞典/英英辞典)を紹介してみたいと思います。
生徒や父兄の方々から「辞書って何がオススメ?」と聞かれることが多いので、今回はレベル別にわかりやすくまとめてみました。
紙の辞書やのみならず、オンライン辞書等、様々な観点からまとめてみたので、辞書のチョイスに迷っている方にはきっと役立つはずです。
英語のおススメ辞書まとめ
英語のおススメ辞書まとめは下記の通りです。
レベル別におススメの辞書をざっくり分けてみました。
小学生~中学生(TOEIC 0~400点 / 英検5級~3級)
- ジュニア・アンカー
- ベーシック・ジーニアス
高校生~社会人(TOEIC 400~900点 / 英検準2級~準1級)
- ジーニアス
- ウィズダム
- オーレックス
大学生~社会人(TOEIC 900点~ / 英検1級)
- 英英辞典
- 大辞典
オンライン辞書(全レベル)
- weblio
- アルク
一つずつ順番に見ていきましょう。
小学生~中学生(TOEIC 0~400点 / 英検5級~3級)
まずは小学生~中学生(TOEIC 0~400点 / 英検5級~3級)の方におススメの辞書からです。
ジュニア・アンカー英和辞典 第6版
まずはジュニア・アンカー英和辞典 第6版です。
こちらは中学生になり、英語学習を始めた方向けの辞書です。
実際に使っている/使ったことのある方もかなり多いのではないでしょうか。新学習指導要領に対応しているため、普段の教科書を使っての学習、高校入試まできっちり使える一冊です。
さらに嬉しいのが、英検にも対応している点です。5級から準2級によく出題される単語にはマークがついているため、英検の学習にも役立ちます。
イラストが豊富で、英語学習を始めたばかりの方が引っ掛かりやすいポイントもよく網羅しています。読んでいるだけで楽しい気分にさせられる、そんな一冊です。(別に細かい用例なんかはそこまで気にしなくていいです。特に、英語学習を始めたばかりの頃は「楽しい!」という気持ちが最も重要です)
ベーシック・ジーニアス第2版
発音表記がカタカナになっていたり、紙面がカラフルだったり、できるだけ気軽に英語学習を進められるよう配慮されています。もちろんイラストも豊富です。
後述のジーニアス英和辞典の中学生バージョンです。
ジーニアス英和辞典は高校生~社会人向けの辞書の中では最もオススメです。「それと同じ系列の辞書を使いたい!」ということであれば、そのジュニア版であるベーシックジーニアス英和辞典 第2版を使用するのはアリだと思います。
高校生~社会人(TOEIC 400~900点 / 英検準2級~準1級)
高校生~社会人(TOEIC 400~900点 / 英検準2級~準1級)向けの辞書を見ていきましょう。
ジーニアス英和辞典 第5版
結論から言うと、コチラが最もおススメです。
大学受験を見据えた高校生はもちろん、大人になってからもずっと使えます。
英語講師であるわたしも、何かわからないことがあればまずはジーニアス英和辞典 第5版を調べます。(それでもわからなければ、後述のウィズダム英和辞典 第4版や英英辞典、大辞典、アルクのオンライン辞書をチェックします)
- 収録語数/用例/類語解説が豊富なので、「調べてもわからない」ということがほぼない
- コロケーション(単語と単語の相性)も詳しく解説しており英作文にも使いやすい
- 文法解説のわかりやすさ/詳しさが充実しているので、サッと読んですぐわかる
- イメージ図が多いので(たとえば前置詞の項目など)、直感的に正しい理解に至りやすい
など、どの特徴をとってもピカイチです。
「どれを買えばよいか?」と迷っている方は、まずはジーニアス英和辞典 第5版を買いましょう。本当におススメです。
英語の専門家を目指すのでもない限り、これ一冊で一生事足ります。わかりやすさ/詳しさを兼ね備えた最強の一冊です。
ウィズダム英和辞典 第4版
個人的にはジーニアス英和辞典 第5版の方が好きですが、やはりウィズダム英和辞典 第4版もとても優れた辞書です。
ジーニアス英和辞典 第5版を調べて記述に納得できないときは、こちらの辞書を使います。
ざっくりした特徴は、
- 収録語数/用例/類語解説が豊富
- 最新の単語を積極的に取り入れているので、現代語に対して強い
- 文法解説のわかりやすさ/詳しさはもちろん充実(ジーニアス英和辞典 第5版よりもくだけた感じがするので、こちらの方が使いやすいと感じる人もいるかもしれません)
- イメージ図の豊富さはジーニアス英和辞典 第5版に劣る
です。
オーレックス英和辞典 第2版
こちらは、旺文社が出版している辞書です。大学受験や英検関係の本を数多く出がけている出版社の辞書であるためか、最近の大学受験を意識した記述になっています。
ざっくりした特徴は、
- 収録語数/用例/類語解説が豊富
- 入試問題等を考慮した記述になっている
- 文法解説のわかりやすさ/詳しさはもちろん充実
- イメージ図の豊富さはジーニアス英和辞典 第5版に劣る
です。
やはり、個人的にはジーニアス英和辞典 第5版の方が好きですが(そして十分すぎるほど十分)、
大学受験寄りの辞書をチョイスしたいということであれば、こちらの辞書も視野に入ってきます。
大学生~社会人(TOEIC 900点~ / 英検1級)
大学生~社会人(TOEIC 900点~ / 英検1級)向けの辞書です。
「英語の細かいニュアンスまで極めたい!」「非常に高度な内容(翻訳や学術系)を英語で扱う!」「英語を人に教える!」というのでなければ、基本的には不要なレベルです。
ただ、これらをきっちり使いこなすことが出来れば、一段、二段レベルの上に達することが出来るのは間違いありません。
英英辞典
英英辞典から見ていきましょう。
よく、「英語の細かいニュアンスを知るためには英英辞典だ!」と高校生に喧伝する先生がいらっしゃいますが、偏差値80超えの超上位層を除き、英英辞典は不要、というか害にすらなります。
なぜかと言うと、英語で書かれている言葉の定義を100%正確に理解できるか心許ないからです。まずは日本人が日本人のために作った辞書で十分です。むしろ、たいていの場合その方がタメになります。なぜなら、日本語という別の言語を通してみた方が、英語という言語を客観視できることもしばしばあるからです。なにより、日本人にとっての母語・日本語で学んだ方が圧倒的に理解が早いに決まっています。
なので、「なんとなくカッコをつけて英英辞典に手を出すのをやめましょう」というのを前置きに、おススメの辞書を3つ紹介させて頂きます。
これらはいくつか手元に置いておき、それぞれの辞書で定義を確認する(そして自分が一番しっくりくるものを理解する)という使い方が良いのかなと思います。
おススメは下記の3点です。全てソフトがついているので、電子上でもチェックできるのは便利なポイントです。
- Longman(ロングマン):英英辞典の中では比較的扱いやすいです。英英辞典初心者は、まずはこれから入るのが良いでしょう。
- Collins コウビルド英英辞典(コウビルド):説明がシンプルでとてもわかりやすいです。個人的には英英辞典の中ではこれが一番好きです。
- オックスフォード現代英英辞典 第10版(オックスフォード):言わずと知れた英語辞書の最古参・オックスフォード辞典です。上級者必携の一冊です。
大辞典
上級者向けのアイテムとして、大辞典についても紹介しておきたいと思います。
ジーニアスやウィズダムなど、高校生が購入する(そして大半の一般の方が持っているであろう辞書)は、中辞典というものなのですね。用例や用法、説明などが充実している代わりに、語彙数がやや抑えられているのです。
- 中辞典:10万語程度
- 大辞典:20~30万語程度
専門的語彙のカバー率は確かに高いのですが、大辞典の改訂はおおよそ10年に一度のペースで行われます。そのため、最新の語彙に対しては中辞典よりもやや弱い傾向にあります。
上記のような大辞典の強み/弱みを理解しつつ、中辞典や英英辞典等と併用していけると良いですね。
- リーダーズ英和辞典 <第3版>:大辞典の中では、おそらく最も使われているもの。大辞典の購入に迷ったら、まずはコチラを購入してみましょう。
- ジーニアス英和大辞典:中辞典・ジーニアス英和辞典 第5版の系列です。解説はやはりわかりやすいので、中辞典・ジーニアス英和辞典 第5版が気に入った方は、こちらを購入しても良いでしょう。
- 新英和中辞典 [第7版]:他の大辞典と比べると研究用語がさらに充実しています。上述の二点をそろえたうえで、それでも足りなければコチラを購入しても良いと思います。
オンライン辞書(全レベル)
最後にオンライン辞書(全レベル)を紹介してみたいと思います。
オンライン辞書のメリットは、なんといっても手軽さと、最新の語彙への強さでしょう。
一方、厳選されぬいた辞書とは違い、オンラインの情報は珠玉混合です。今回はそんな中でも、特にわたしがよく使うオンライン辞書を紹介したいと思います。
weblio
weblioです。
語彙数がとても豊富です。最新の医学・科学の語彙なども、こちらに掲載されていることがとても多いです。(わたしも学生時代、科学系の論文を読むのによくお世話になりました)
オンラインなので、音声が付いているのもプラスポイントです。会員登録(無料)をすれば、独自の単語帳や例文帳を作ることも出来ます。
欠点としては、解説が表面的であるのと(ほぼ訳語が載っているのみ)、
「和→英」の書き換えで出てくる英訳がやや怪しいことです。
(あまりに直訳過ぎる)
便利なサービスではある一方、ある程度のリテラシーを求められる辞書でもあります。
アルク
アルクです。
weblio同様、非常に語彙数が豊富で、最新の語彙もよくカバーしています。単語の音声読み上げの他、単語帳の機能も付いています。
最近は、オンライン辞書の使用はほぼアルク一択です。
アルクが最もすごいのは、その用例の多さです。
様々なメディアから実際の英文を収集し続けているので、「この表現が妥当か?(いわゆる単語のコロケーション)」と迷った際は、アルクで検索すると解決することも多いです。
無料版でもすごいのですが、有料版の英辞郎 on the WEB Proへ登録をすると、無料版の約10倍の120万超えの例文にアクセスすることが出来ます。
受験生から社会人まで、英作文には絶対に欠かすことが出来ないサービスの一つです。
その割に料金は破格に安く、なんと月額約300円です。年間購読にすればさらに安くなります。
いまなら登録初月無料なので、まずはお試しで英辞郎 on the WEB Proへ登録することをおススメします。一度使ったら病みつきになるはずです。もはや英辞郎 on the WEB Proのない英語学習ライフなど考えられません。
まとめ
いかがでしたか?
結論として、個人的におススメなのは、
です。
自分のレベルに合った辞書選びは英語学習の第一歩。大切にしたいですね。
今回の記事はここら辺で終わりにしたいと思います。最後までお読みくださりありがとうございました。
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