今回は注意すべき比較級・最上級の変化をまとめてみました。
変化の仕方が不規則だったり、意味によって変化が変わったりするものがあるのですね。
数はある程度限られているので、一気にまとめて確認してみましょう。
注意すべき比較級・最上級の変化まとめ
注意すべき比較級・最上級の変化まとめは下記の通りです。
★注意すべき比較級・最上級の変化まとめ
原級 | 比較級 | 最上級 |
good: 良い well: 元気な、よく・上手に | better | best |
bad: 悪い ill: 病気の badly: 悪く、ひどく | worse | worst |
many: 多くの(可算名詞の前で使用) much: たくさんの(不可算名詞の前で使用) ※likeはbetter/best、 loveはmore/mostとセットで使用するのが普通 | more | most |
little: 少しの | less | least |
little: 小さい | smaller | smallest |
little: 重要ではない | lesser (littler) | least (littlest) |
old: 古い、年をとった | older | oldest |
old: (家族内で) 年上の ※elder/eldestは限定用法のみで使用 (“elder brother”のように、名詞の前で使う用法) | elder | eldest |
late: (時間が) 遅い、遅く ※latestは「最新の」という意味になることもある (例: “latest product”なら 「時間的に最も遅く出てきた製品 ⇒最新の製品」) | later | latest |
late: (順序が) 遅い、遅く ※latterは”the latter half of the 19th century” 「19世紀後半」のように使用 | latter | last |
far: (物理的に) 遠い、遠く | farther | farthest |
far: (比喩的に) 遠い、遠く ※物理的に遠い場合もfurther/furthestを使用することがある | further | furthest |
特に注意を要すべき点については、下記で追記していきます。
注意すべき点
注意すべき点はコチラです。
many/much
many/muchは、それぞれ可算名詞/不可算名詞の前で使用されるという違いがありますが、いずれもmore-mostと変化します。
また、loveという動詞はmore/mostと結びつく傾向がありますが、likeという動詞はbetter/bestと結びつく傾向があるので要注意です。
※逆でもバツというわけではないです。
little
littleは意味によって変化が異なるので要注意です。
具体的には、
- little: 少ない(many/muchの逆) ⇒less/least
- little: 小さい ⇒smaller/smallest
- little: 重要でない ⇒lesser/least (米ではlittler/littlest)
です。
old
oldは通常older/oldestと変化させますが、家族内の上下関係を示す場合には、限定用法(名詞の前で用いる用法)でelder/eldestとすることもあります。
具体的には、
- the elder brother: 年上の兄弟 (=the older brother)
- the eldest sister: 最年長の姉妹 (=the oldest sister)
のように使います。
なお、これは堅い言い方なので、elder/eldestの代わりにolder/oldestを使用しても問題ありません。
late
lateには、
- (時間的に) 遅い
- (順序が) 遅い
という二つの意味があります。
例えば、
- late at night: 夜遅くに (時間的に遅い)
- the late 1990s: 1990年代後半 (1990年代の中で順序が遅い)
のような用法です。
これらは意味に応じてそれぞれ、
- later/latest: (時間的に) 遅い
- latter/last: (順序が) 遅い
と変化します。
具体的には下記の通りです。
「時間的に遅い」場合は、
- See you later. (あとで会おう)
- He came home later than usual. (彼は普段よりも遅く帰った)
- the latest product (最新の製品)
「順序が遅い」場合は、
- the latter half of the 19th century (19世紀後半)
- the last three days of May (5月の最後の3日間)
- the last person (最後の人)
となります。
far
farには、
- (物理的に) 遠い
- (比喩的に) 遠い
という二つの意味があります。
それぞれ、
- farther/farthest: (物理的に) 遠い
- further/furthest: (比喩的に) 遠い、(物理的に) 遠い
という単語で比較級/最上級を示すことが出来ます。
further/furthestは「(物理的に) 遠い」の意でも使用することが出来るので、
自分で英作文する際は、further/furthestを使用しておくと無難でしょう。
具体例は下記の通りです。
(物理的に) 遠い場合です。
- go farther north in Aomori (青森のさらに北へ行く)
- go further north in Aomori (青森のさらに北へ行く)
(比喩的に) 遠い場合です。
- speak further on the subject (その話題についてさらに話をする)
間にくるのがaなのかuなのか?
両者の違いは紛らわしいですが、「furthermore: その上、さらに」という単語でuが使われている点に注目すると、結構覚えやすくなると思います。
なぜなら、furthermoreは話を進める際に使われる単語ですが、これってある種、比喩的な意味で話を遠くへ飛ばしていますよね。この覚え方は結構おススメです。
まとめ
いかがでしたか? 改めてまとめを載せておきます。先ほどよりもずっと頭に入りやすくなっているはずです。何度か音読してみると良いですね!
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