【意味/書き換え】”命令文, or さもないと”/”命令文, and そうすれば”

接続詞

 

今回は「命令文, or: さもないと」、「命令文, and: そうすれば」の違いについて解説します。

 

この二つ、油断すると混同してしまうんですが、ちょっと考えてみれば二度と勘違いがなくなります。その違いとは?

 

サクっと確認してみましょう!

 

「命令文, or さもないと」「命令文, and そうすれば」の意味・書き換えまとめ

まずは全体像からです。「命令文, or さもないと」「命令文, and そうすれば」の意味・書き換えまとめです。

 

見出しタイトル

<命令文…, or~>

  • 意味:  …しなさい。さもないと~ / …しなければ、~だろう
  • 書き換え:  If you do not…,  S will~ / 命令文…, or else (otherwise)~

* 命令文の代わりに名詞が単独で置かれることもある。その場合、「名詞」の部分にifの意味を込めて「…しなければ、~するだろう」と訳す

 

<命令文…, and~>

  • 意味:  …しなさい。そうすれば~ / …すれば、~だろう
  • 書き換え:  If you do…,  S will~

* 命令文の代わりに名詞が単独で置かれることもある。その場合、「名詞」の部分にifの意味を込めて「…すれば、~するだろう」と訳す

 

 

一体どういうことなのか? 下記にて具体的に見ていきましょう!

 

orとandの違いに注目する

日本語の意味は、命令文+or「さもないと」、命令文+and「そうすれば」となるわけですが、

英語での違いは、orを使うかandを使うかという点ですね。

 

というわけで、orとandにスポットライトを当ててみましょう。

 

orは「どちらかを選ばせる」

まずはorからです。

 

Hurry up, or you will miss the train.

(急ぎなさい、さもないと電車に遅れますよ)

 

この文は、orを境に前半部分と後半部分に分けて考えてみましょう。

 

まず前半部分はHurry up「急ぎなさい」です。

一方の後半部分はyou will miss the train「電車に乗り遅れる」です。

で、前半部分と後半部分をつなぐのがorです。

 

orは日本語にもよくなじんだ表現ですが「もしくは」とか「あるいは」のような訳をよく見ます。2つ(あるいは3つ以上)の選択肢があって、その中のどれか1つというときに使われます。

 

 

この文の書き手は、前半部分で「急ぎなさい」、後半部分で「電車に遅れるよ」という2つの選択肢を相手に示しているわけです。「急ぐか、電車に遅れるか、どちらか選べ」と。

 

これをもう少しちゃんとした日本語に訳すと、「急ぎなさい、さもなければ電車に遅れるよ」となるわけです。「さもなければ」というのは、「どちらか1つ」というorのニュアンスを反映した訳なんですね。

 

なお、orの代わりに「or else: あるいは他に」、「otherwise: さもなければ」、「If you do not… :  もし…しなければ」といった表現を使用することも出来ます。全てorと似たような意味を持っていますね。

 

Hurry up, or else you will miss the train.

Hurry up, otherwise you will miss the train.

If you don’t hurry up, you will miss the train.

(急ぎなさい、さもないと電車に遅れますよ)

 

 

andは「そして」

次にandです。例文を見てください。

 

Hurry up, and you will catch the train.

(急ぎなさい、そうすれば電車に間に合いますよ)

 

 

これもandを境に前半と後半で分けて考えます。

 

前半は「急ぎなさい」、後半は「電車に間に合う」ですね。で、これをつなぐのがandです。

 

orと違うのは、「急ぐ→そして間に合う」というように、andが前半と後半を矢印でつないでしまうコトでしょうか。

 

この矢印の部分を日本語にすると、「急ぎなさい、そうすれば(→)間に合うよ」となるわけです。

 

なお、この表現は「If you… :  もし…すれば」といった表現を使用することも出来ます。

If you hurry up, you will catch the train.

(もし急げば、電車に間に合いますよ)

 

名詞, or / 名詞, andのパターン

なお、命令文の代わりにmustが使われることもあるほか、名詞がポンと単独で置かれることもあります。その場合も、名詞の部分にifの意味を込めて捉えれば大丈夫です。

 

例文はコチラです。それぞれ”Another war”と”Another drink”が名詞に該当します。

Another war, and we will be ruined.

(もう一度戦争があれば、我々は滅亡するだろう)

 

Another drink, or I’ll die of thirst.

(もう一杯くれないと、渇きで死んでしまうだろう / もう一杯くれ、さもないと渇きで死んでしまうだろう)

 

おわりに

一見単純な用法ですが、単語ごとに意味を捉えると、納得のいく訳になっていることがわかりますね!英語の言い回しを勉強するときは、可能な限り単語レベルへ分解して考えるクセをつけるとよいですね!

 

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