今回はget/become/go/come/turn/fallの意味・用法の違いをまとめてみたいと思います。
全て「~になる」という意味を持ちますが、実はかなり違うのですね。
今回の記事では、その違いを徹底的にわかりやすく解説してみたいと思います。
get/become/go/come/turn/fallの意味・用法まとめ
まずはget/become/go/come/turn/fallの意味・用法まとめから。それぞれ下記のような違いがあります。
- get: 比較的早い変化
- become: 比較的ゆっくりした変化
※後ろに名詞が来る場合はbecomeのみ使用可能
- go: 悪い変化(離れるイメージ)
- come: 良い変化(近づくイメージ)
- turn: ガラッとした変化(くるりと回るイメージ)
- fall: 急な変化(「急転直下」と似た語感)
特に、get/becomeとgo/comeはそれぞれセットで考えると良いです。
具体的な例文と一緒に見ていきましょう。
get: 比較的早い変化、become: 比較的遅い変化
まずはgetとbecomeから。
どちらも「~になる」という意味になりますが、両者には下記のような違いがあります。
- get: 比較的早い変化
- become: 比較的遅い変化
※どちらも使える表現も多々あります。あえて違いを挙げるとすれば、上記のような違いが出るということです。
例文で見てきましょう。
getです。全て比較的短期間の変化であることを感じてください。
It gets cold in winter.
(冬には寒くなる)
It is getting dark.
(暗くなりつつある)
The situation is getting worse.
(状況は悪くなっている)
一方で、becomeには比較的長期間の変化を感じてください。また、getと違い、becomeは後ろに名詞を置くことも出来ます。
I want to become a doctor.
(わたしは医者になりたい)
She became famous.
(彼女は有名になった)
ちなみに、becomeが比較的長期間/後ろに名詞を置けるという特徴を持つのは、語源に着目すると良いです。
becomeは
- be: ~である
- come: 近づく
という語源に分解できます。
getが「何かを得る」という「パッと手を伸ばす感じ」であるのに対し、becomeは「be動詞: ~である(状態を意味する単語)」という単語が隠れているので、少し長い時間がかかるのも納得ですね。
※ ある状態は長い間/一定期間持続しますよね
また、be動詞は、”I am a doctor. (わたしは医者だ)”のように、後ろに名詞を伴うことが出来ます。やはり、becomeの後ろに名詞が来ることができるのも納得です。
go: 悪い変化(離れるイメージ)、come: 良い変化(近づくイメージ)
次にgoとcomeです。
この二つには下記のような違いがあります。この違いはかなり明確です。
- go: 悪い変化(離れるイメージ)
- come: 良い変化(近づくイメージ)
どうしてこういう違いが出るの
goには「行く」、comeには「来る」という意味がありますよね。
こういった意味から分かる通り、
goは「ある場所から離れていくイメージ」、
comeは「ある場所へ近づくイメージ」があるのです。
つまり、
- go: 離れる ⇒ネガティブな変化
- come: 近づく ⇒ポジティブな変化
と捉えているわけですね。
例文はコチラです。
まずはgoです。全て悪い変化である点に注目です。
Milk goes bad soon.
(牛乳はすぐに悪くなる)
The tea went cold.
(その紅茶は冷たくなってしまった)
The company went bankrupt.
(その会社は破産した =破産するという状態になった)
次にcomeです。良い変化である点に注目です。
His dream came true.
(彼の夢は叶った =彼の夢は本当になった)
turn: ガラッとした変化(くるりと回るイメージ)
turnです。
turnには「回る」という意味合いがありますが、
そこからもわかる通り、「クルっと変わる⇒ガラッと変わる」というイメージが伴います。
例文はコチラです。ガラッと変わるイメージを感じてくださいね。
The leaves turned red.
(葉は赤くなった =緑や黄色の葉がガラッと変わるイメージ)
He turned pale.
(彼は青ざめた =通常の顔色から、青ざめた様子にガラッと変わるイメージ)
The weather has turned cold.
(天気は寒くなった =温暖な状態から、寒冷な状態にガラッと変わるイメージ)
fall: 急な変化(「急転直下」と同じイメージ)
fallは「急な変化」を表します。
fallの元々の意味は「落ちる」ですが、ある状態からストンと別の状態に変わるイメージですね。
「急転直下」という日本語と語感は似ています。
例文はコチラです。「急な変化」のイメージを感じてください。
He fell asleep.
(彼は寝た =寝るという状態になった)
※日本語でも「寝落ちした」と言いますね
He fell ill.
(彼は病気になった)
※becomeやgetを使用してもOK
He fell silent.
(彼は静かになった)
まとめ
いかがでしたか? 確認のため、改めてまとめを再掲します。
- get: 比較的早い変化
- become: 比較的ゆっくりした変化
※後ろに名詞が来る場合はbecomeのみ使用可能
- go: 悪い変化(離れるイメージ)
- come: 良い変化(近づくイメージ)
- turn: ガラッとした変化(くるりと回るイメージ)
- fall: 急な変化(「急転直下」と似た語感)
頭で理解したら、あとは何度も音読をして、感覚として身につけましょう!
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