【盲点】not happyとunhappyがイコールにならない理由

倒置・否定・省略・強調

 

今回はnot happyとunhappyがイコールにならない理由をまとめてみました。

 

not と unは違う単語だから?

 

一方、not availableとunavailableはイコールになるのですね。

 

一体どのような違いがあるのでしょうか。サクッと一緒に確認していきましょう!

not~とun~がイコールになる場合/ならない場合

not~とun~がイコールになる場合/ならない場合は下記の通りです。まずはざっくりまとめだけしてしまいます。

 

 

ポイント

<not~とun~がイコールになる場合>

  • yes/noの二択に分けられる単語のとき
  • 例えば、not availableとunavailableはどちらも「予定が空いている/予定が空いていない」という二択になる

 

<not~とun~がイコールにならない場合>

  • yes/noの二択に分けられない単語のとき
  • 例えば、not happyとunhappyは「幸せ—普通—不幸」というグラデーションが存在する

 

 

実際の例文で見ていきましょう。まずはnot~とun~がイコールになる場合です。

He is not available today.

He is unavailable today.

(彼は予定が空いていない)

 

この場合、not availableとunavailableは交換可能です。availableは「予定が空いている」という意味の単語ですが、「予定が空いている/予定が空いていない」は、yes/noの二択で示されます。

 

「今日の私の予定は、空いているのと空いていないののちょうど中間くらいだ」というコメントは、意味不明ですよね。「予定が空いている/予定が空いていない」は、白黒ハッキリするものです。

 

 

 

一方、not~とun~がイコールにならない場合を見てみましょう。

He is not happy.

(彼は幸せではない)

 

He is unhappy.

(彼は不幸せだ)

 

日本語を見ても直感的に「何か違うな」ということがわかると思います。

 

 

上の「not happy: 幸せではない」は、「幸せではないだけで、不幸かどうかまではわからないという情報が読み取れます。

 

下の「unhappy: 不幸だ」は、「幸せではなく、不幸であるという情報が読み取れます。

 

 

これは、happyという単語が「幸せ—普通—不幸」というグラデーションで表されるものであるためです。このような単語の場合、not~とun~はイコールとはならないのですね。

 

not happyの場合、「幸せ—普通—不幸の「幸せ」の部分が打ち消されるだけで、その他の「—普通—不幸」の部分は可能性として残るのですね。

 

おわりに

いかがでしたか? 普段気になることはないかもしれませんが、案外盲点となるポイントでした。

 

なお、今回のような否定については、謎解きの英文法 否定に詳しくまとまっています。少し難易度は高いですが、興味のある人はぜひチャレンジしてみてください。

 

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