こんにちは、講師のNです。
以前の記事で、可算名詞/不可算名詞の違いについて説明しました。
ひとことで言うと、「不可算名詞は数えられませんよ!」ってことです。
<参考記事>可算名詞と不可算名詞の見分け方
ただね、実は不可算名詞を無理やり数える方法があるんです。
一つ、二つ、三つ…という感じにね。

最初から不可算名詞なんて作らなければいいのでは…
そんな野暮なツッコミは置いておき、どんなふうに数えるのか?
早速見ていきましょう。
不可算名詞の数え方まとめ
さて、不可算名詞を無理やり数える方法ですが、大きく二種類に分けられます。
- 万能な数え方:a piece of, two pieces of…
- モノ固有の数え方:a cup of, two cups of…など
順番に見ていきましょう。
万能な数え方
万能な数え方には、“piece”という単語を使います。
「パズルのピース」という日本語にもなっている通り、
直訳すると「部品、破片」といった意味になります。
たとえば”advice(忠告、アドバイス)”という単語は不可算名詞ですが、これを無理やり数えたい場合は、下記のように数えます。
a piece of advice: 一つのアドバイス
two pieces of advice: 二つのアドバイス
three pieces of advice: 三つのアドバイス
many pieces of advice: たくさんのアドバイス
見てわかる通り、一つなら”a piece of~”、二つ以上なら”X pieces of~”とします。二つ以上の時は”pieces“と複数形になることに注意ですね。
“piece”は日本語の「一つ、二つ…」あるいは「一個、二個…」に相当します。
割となんにでも万能に使えるんですね。
不可算名詞を無理やり数えたい場合は、とりあえず”piece”を使っておけば無難です。
モノ固有の数え方
日本語でも同じですが、「一つ、二つ…」でたいていのモノは数えられます。
一方で、モノの種類によっては、
「一杯、二杯…」「一本、二本…」の方が適切な数え方である場合もありますよね。
英語も同じです。数えるモノによっては、”piece”以外の単語を使います。
その主なモノの一覧は下記の通りです。
- bread (スライスで) : a slice of bread / two slices of bread
- bread (ヒトカタマリで): a loaf of bread / two loaves of bread
- chocolate : a bar of chocolate / two bars of chocolate
- coffee : a cup of coffee / two cups of coffee
- water : a glass of water / two glasses of water
- wine : a bottle of wine / two bottles of wine
- paper : a sheet of paper / two sheets of paper (pieceも可)
- soap (石鹸) : a cake of soap / two pieces of soap
- sugar (砂糖) : a spoonful of sugar / two spoonfuls of sugar
- sugar (角砂糖) : a lump of sugar / two lumps of sugar (lumpには「カタマリ」という意味がある)
パンをスライスで切るなら”slice”、水ならグラスに入れるので”glass”など、
わりとイメージ通りの単語が使われています。
特に飲み物系は、文章を読んでいても出会う頻度が高いですし、日常生活でもよく使う表現です。ぜひ押さえておきましょう。
おわりに
いかがでしたか?
不可算名詞を数えられるようにしておくと、表現にも幅が出てきます。何度か音読をすると頭に残りやすいと思います。
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