今回は意外とpleaseが使えない場合を紹介したいと思います。
「~してください」という日本語で考えると、騙されがちな表現です。
サクッと確認してみましょう!
pleaseが使えない場合
下記の場合、pleaseを使うとやや不自然な表現になります。
“Where is the station?”
(駅はどこですか?)
“*Please turn right at the next corner.”
(次の角を右に曲がってください)
一見正しそうな表現ですが、一体どうして不自然になるのでしょうか?
ヒミツはpleaseの使用法にあります。
pleaseの本当の意味
pleaseの「~してください」は、「発言者の利益になる時」使用されます。
たとえば、「お金を貸してください」のような場合、
相手がお金を貸してくれれば発言した人の利益になりますよね。
このような時はpleaseを使っても全く問題ありません。
Please lend me money.
(お金を貸してください)
一方、先ほどの文のように、道案内の文脈では、相手が右へ行こうと発言者の利益にはならないわけです。道に迷おうが迷うまいが、発言者は損も得もありませんからね。
かつ、ここでのpleaseは「指示・警告」に近い意味で使われています。そのようなとき、pleaseとの相性はあまり良くないのです。
したがい、pleaseを外して表現することになります。
Turn right at the next corner.
(次の角を右に曲がって)
この場合はただの命令文となるわけですが、「〇〇しろ!」という強い意味合いはあまりありません。「当然〇〇するよね」という柔らかい意味で命令文が使用されています。
相手に命令する意味合いはありませんので、道案内では遠慮なく命令文を使ってしまって結構です。
以上、pleaseの細かい知識でした。
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