【現在分詞?過去分詞?】付帯状況with O Cの意味/用法 -分詞構文との違い

前置詞

 

今回は付帯状況のwith O Cの意味・用法についてまとめてみました。

 

なにそれ?

 

文を補足的に説明するwithの用法のことです。実際の英文でもちょくちょくみかける形です。

 

一体どのように使われ、どのような意味を持つのか?

 

死ぬほどわかりやすく解説してみました!

 

付帯状況with O Cの意味・用法まとめ

付帯状況with O Cの意味・用法のまとめは下記のとおりです。

 

付帯状況with O Cの意味・用法

<意味>

  • OがCの状態で

 

<用法>

  • Oには名詞が入る
  • Cには形容詞/現在分詞Ving/過去分詞Vp.p./副詞/前置詞句が入る

⇒Cに分詞が入る場合、「OがCしている」という関係が成り立てばCは現在分詞Ving、「OがCされる」という関係が成り立てばCは過去分詞Vp.p.が入る

 

※文全体の主語SとCの部分の動作の主体が一致していないとき、with O C構文が使われます。一致しているときは、付帯状況のwithを使用せず、単純にVingの分詞構文を使ってしまいます

 

 

意味不明…

 

 

 

基本的な用例を例文で確認してみましょう。

Don’t speak with your mouth full.

(口にモノを入れて話すな = 口が一杯の状態で話すな)

 

この例文では、

  • O = your mouth
  • C = full

という関係が成り立っています。

 

直訳すると、「話すな、口が一杯の状態で」です。

 

withには「一緒に/持っている」という意味があるので、「口が一杯の状態と一緒に」というイメージが「口が一杯の状態で」という和訳につながっていきます。

 

 

なるほど…!

 

 

さらに具体的な用法は下記にて見ていきましょう!

 

付帯状況with O Cの詳しい用法

付帯状況with O Cの詳しい用法です。Cの部分に入っている単語の違いに注目です。

 

C = 形容詞

まずは“C = 形容詞”のパターンです。

 

先ほどと同じ例文です。

Don’t speak with your mouth full.

(口にモノを入れて話すな = 口が一杯の状態で話すな)

 

C = 現在分詞Ving/過去分詞Vp.p.

“C = 現在分詞Ving/過去分詞Vp.p.”のパターンです。Cに入る分詞の種類は、OとCの間の関係で決定します。

  • 「OがCしている」という関係が成り立てばCは現在分詞Ving
  • 「OがCされる」という関係が成り立てばCは過去分詞Vp.p.

 

例文はこちらです。

She sat with tears falling.

(彼女は涙を流しながら座っていた = 涙が流れている状態で)

 

She sat with her legs crossed.

(彼女は脚を組んで座っていた = 脚が組まれた状態で)

 

 

  • 上の例文:「O = tears、C = falling」で「涙が流れている」
  • 下の例文:「O = her legs、C =crossed」で「彼女の脚が組まれている」

という関係が成り立っていますね。

 

C = 副詞

“C = 副詞”のパターンです。

 

例文はこちらです。onが「身に着ける/着ている」という意味の副詞として使用されています。

He fell asleep with his clothes on.

(彼は服を着たまま眠りに落ちた = 彼の服が身についている状態で)

 

C = 前置詞句

“C = 前置詞句”のパターンです。前置詞句とは、前置詞のカタマリのことだと考えて大丈夫です。

 

例文はこちらです。in his pocketが前置詞句として使用されています。

He kept standing with his hand in his pocket.

(彼は手をポケットに入れたまま立ち続けた = 彼の手がポケットの中にある状態で)

 

通常の分詞構文との違い

最後に、通常の分詞構文と付帯状況withの違いについても触れておきます。

 

 

まずは、通常の分詞構文の例文を見てください。分詞構文も「付帯状況」の意味で捉えることがあり、下記では「looking at me: わたしを見ながら」の部分が付帯状況の意味で使用されています。

She sat quietly, looking at me,

(わたしを見ながら、彼女は静かに座っていた = わたしを見ている状態で)

 

 

次に、付帯状況withの例文を見てください。

She sat with tears falling.

(彼女は涙を流しながら座っていた = 涙が流れている状態で)

 

 

意味は同じだね。ただ、違いがわからない…

 

 

 

ポイントは、「文全体の主語Sと、Vingの部分の動作の主体が一致しているかどうか」です。

 

 

例えば、下記の例文を改めて見てください。

 

文全体の主語は「彼女(She)」ですが、lookingしているのも「彼女」ですね。二度も「彼女」と言うのはくどいので、lookingの直前に「彼女」という単語が置かれていません。

She sat quietly, looking at me,

(わたしを見ながら、彼女は静かに座っていた = わたしを見ている状態で)

 

 

一方、こちらの例文はどうでしょう。

 

文全体の主語は「彼女(She)」ですが、fallingしているのは「涙」ですね(「涙落ちている」のです)。fallingの動作の主体が「涙」であることを明示するために、tears fallingという形になっています。

She sat with tears falling.

(彼女は涙を流しながら座っていた = 涙が流れている状態で)

 

文全体の主語とVingの動作主が異なる文のことを「独立分詞構文」と呼びます。

 

実は、付帯状況withも分詞構文の一種で、withを抜きに下記のように表現することも可能です(カンマが入ることが多いです)。

She sat, tears falling.

(彼女は涙を流しながら座っていた = 涙が流れている状態で)

 

おわりに

いかがでしたか? 以上、和訳問題で頻出の付帯状況withでした。

 

なお、withの様々な用法については下記のページにまとめてあります。目からウロコ&死ぬほどわかりやすいので、ぜひぜひお読みくださいね。

【決定版】前置詞withの意味・用法まとめ

 

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