【自動詞・他動詞の見分け方】前置詞+名詞でM!

基本表現・語源

 

生徒からよく受ける質問のひとつに、こんなものがあります。

 

自動詞と他動詞の違いがわからない!

 

こんなときわたしは、

  1. 意味

の両方から考えるようアドバイスしています。

 

一体どういうことなのでしょう。順番にご説明します。

 

意味からのアプローチ

まずは意味からのアプローチをご説明します。これは和訳から考えるというアプローチです。

 

具体的にはこんな感じです。

  • 自動詞:動作の相手が不要(自分だけで動作が完結する)
  • 他動詞:動作の相手が必要(相手に対して何かする)

 

 

例文で見てみましょう。まずは自動詞から。

自動詞: I stopped. (私は止まった)

 

「止まる」という動作は、自分一人でも出来ますよね。部屋が広い方は、実際に歩いて、立ち止まって見てください。

 

全ての動作が、一人で完結するハズです。

 

 

さて、今度は他動詞を見てみます。

他動詞: I stopped her. (私は彼女を止めた)

 

 

「彼女を」という部分に注目です。「彼女を」「止める」のです。

 

これは相手に対して何かをしていますね。彼女がスタスタそこら辺を歩いているのを、わたしが止めた…そんな風に、相手に対する動作を行っているのです。

 

これは、自分一人ではできない動作です。止める相手、彼女がいて初めて成り立ちます。

 

 

相手が必要、

人が必要だから他動詞というわけです。

 

端的に言うと、「~を」とか「~に」という和訳になるとき、その動詞が他動詞である可能性は高いです。

 

形からのアプローチ

一方、形からアプローチをすると、こんな感じになります。

具体的にはこんな感じです。
  • 自動詞:Vの後ろにOがない
  • 他動詞:Vの後ろにOがある

 

 

なぜ形からのアプローチが必要なのか?

 

それは、意味からのアプローチを説明すると、必ずこんな疑問が出てくるからです。

 

先生、これも他動詞ですか?

「~を」って和訳になるけど。

 

 

その例文はコチラ。

I hope for his success. (わたしは、彼の成功を願います)

※ちなみに、successの語源記事はコチラ

 

 

たしかに、「~を願う」なので、意味から考えれば他動詞っぽいです。ただ、今回はforの存在に注目してほしいのです。

 

forは前置詞です。そして、前置詞の後ろには必ず名詞が来ます。

 

 

さらにさらに、これが一番重要なコトなのですが、

前置詞+名詞のカタマリはMになるのです。

 

…M?

 

5文型を確認しよう

5文型ってありましたよね。こんなやつです。

  1. SV
  2. SVC
  3. SVO
  4. SVOO
  5. SVOC

 

英語の文って、よほど特殊な詩とかでない限り、

必ずこれら5つのどれかに分類されます。

 

 

で、他動詞とは、後ろにOを取る動詞のことなのです。

 

先ほどの例文で説明するとこんな感じです。

他動詞 I  (S)   stopped  (V)   her  (O). (私は彼女を止めた)

 

動詞Vの後ろにOがきているのがわかるでしょうか?

 

「自動詞か他動詞か?」を形の上から判断しようとすると、

「後ろにOがきているかどうか?」が判断基準になるのです。

 

 

ただ、これまでの話の中に、Mは含まれていませんよね。

実は、Mだけは5文型の中に、いくらでも入れることが出来るのです。

 

SVMとか、MSV、SVOMCなんてのもアリなのです。

 

で、結局Mってなんなの?

 

 

Mは「形容詞」か「副詞」!

Mは「形容詞」か「副詞」を指します。

※MはModifier(修飾語)の頭文字をとったものなのです。

 

たとえば、先ほどの例文であれば、次のように記号を振ることが出来ます。

 I (S)  hope (V)  for his success (M). (わたしは、彼の成功を願います)

 

他に例文をあげると、こんな感じです。

 I (S)  went (V)  to school (M). (わたしは、学校に行きました)

 

 

「~を」とか「~に」という言葉があるので、他動詞?と考えてしまいがちですが、

他動詞は、後ろにOを取るものなのです。

 

これらの例文でのhopeやwentは後ろにOを取っておらず、Mを取っているので、自動詞なのです。

 

余談

こんな説明をすると、イマイチ釈然としない生徒もいます。

 

hope forで「~を願う」なんだよね…

なんか、意味だけ見ると他動詞みたい…

 

 

ここで思い出してほしいのが、前置詞の後ろには名詞が来るというルールです。

 

実は、前置詞の後ろにくる名詞には、前置詞のOという名前が付けられています。

 

 

つまり、hope forを一つのカタマリとしてみてしまえば、

その後ろにはOが来ていると言えますね。

 

このことを考えれば、hope forやwent toが「~を」とか「~に」といったように、他動詞のような和訳になるのも納得です。

 

おわりに

いかがでしたか? 最後に要点をまとめてみましょう。

 

ポイント
 <意味からのアプローチ>
  • 自動詞:動作の相手が不要(自分だけで動作が完結する)
  • 他動詞:動作の相手が必要(相手に対して何かする)
 <形からのアプローチ>
  • 自動詞:Vの後ろにOがない
  • 他動詞:Vの後ろにOがある
  • 前置詞の後ろには必ず名詞が来る(前置詞のOと呼ばれる)
  • 前置詞+名詞でMになる

 

 

自動詞と他動詞の違いがわかれば、文型の違いがわかるようになります。

文型の違いがわかれば、複雑な文もサクサク読み進めるようになります。

 

英語上達のカギなので、ぜひ頑張ってみてくださいね!

 

 

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  1. ロイヤル英文法
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それでは!

 


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