今回はsufficientとefficientの違いを語源から考えてみたいと思います。
それぞれ次のような意味を持つのですが、単語のスペルが似ているということもあり、間違えやすいのですね。
- sufficient:十分な
- efficient:有能な、効率的な
しかし、語源に注目するとするっと理解することが出来ますよ!
ficに注目
今回は、sufficientとefficientのように、どちらにもficが含まれている点に注目してみましょう。
ficはどんな意味を持つの?
ficには作るという意味があります。
fiction「作り話」という単語が一番なじみ深いでしょうか。
ドラマとかの終わりに「この話はフィクション(≒作り話)です」と出てくるアレです。
ficは作る。
このことを確認したうえで、次を見ていきましょう。
sufficient
sufficient「十分な」は次のように考えてみましょう。
- suf-:下に
- fic:作る
- ent:単語を形容詞化
sufは、subと同じく「下に」という意味です。
スーパーサブ(≒スゴイ控え選手)、
submarine「潜水艦(≒海の下)」なんて単語がありますよね。
どちらも、「下に」という意味合いでsub / sufが使われています。
これをficと組み合わせて考えると、
「作ったものを下に置いておく」
↓
「作ったものを下に置いておくほど余裕がある」
↓
「十分な」
となるわけですね。
efficient
efficient「有能な、効率的な」は次のように考えてみましょう。
- ef-:完全に
- fic:作る
- ent:単語を形容詞化
つまり、
「完全に作る」
↓
「完全に作っちゃうほど有能、完全に作っちゃうほど効率的」
↓
「有能な、効率的な」
となるわけですね。
その他
せっかくなので、ほかの単語も一緒に押さえてしまいましょう!
sacrifice
sacrifice「犠牲、いけにえ」は次のように考えてみましょう。
- sacri-:聖なる
- fic:作る
これは、
「聖なるものを作る」
↓
「聖なるものを作るための犠牲」
↓
「犠牲」
となるわけですね。
そういえば、遊戯王で「サクリファイス!(犠牲にする)」
というセリフがあったね!
そっちの方が覚えやすければ、そちらで覚えてしまって構いません。
語源なんて、結局単語を覚えるための手段でしかないので!
artificial
artificial「人工的な」は次のように考えてみましょう。
- art-:技術、芸術
- fic:作る
- -al:単語を形容詞化
これは、
「技術的に作る」
↓
「人の手で作る」
↓
「人工的な」
となるわけですね。
おわりに
いかがでしたか? 語源は、適宜利用していければ便利だと思います。
今回は特に、
- sufficient:十分な
- efficient:有能な、効率的な
の違いですね。
コメント
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